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学長からのメッセージ

学長 濱名 篤(はまな あつし)

上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。関西国際大学副学長を経て現職に。
他に、国立教育政策研究所評議員、独立行政法人大学入試センター運営審議会委員、など。主な研究テーマは、「ユニバーサル高等教育の日本的展開」「初年次教育と学習支援」など。

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本学の教育の特徴

1.本学の教育の指針にはどのようなものがあるのでしょうか

関西国際大学(以下では「本学」といいます)の教育の指針は3つあります。

第1に、学院の「建学の精神」である「以愛為園(愛を以て園と為す)」です。本学の設置主体である学校法人濱名学院の創設者濱名ミサヲが、1950年に尼崎に幼稚園を設立した時に「人に対する思いやりと人を受け入れる姿勢を持った人間の育成」を教育の基本とし、愛情あふれる学びの園になる祈りを込めて「愛の園幼稚園」と名づけたことから来ています。教職員にはこどもに対する親の愛情に負けない教育愛あふれる園であることが、そこで学ぶこどもたちには、人に対する思いやりや等しく人を受け入れる人間愛を育むことを求めるメッセージです。これが本学の教育の原点だといえます。

第2には、1998年の本学開学の時に定めた「教育理念」です。「以愛為園」の精神を高等教育にあったものに表現を見直したもので、「世界的視野にたち、人間愛にあふれ、創造性豊かで、行動力のある人間の育成をめざす知性あふれる学問の場である」という前文に続き、「自律できる人間であろう」、「社会に貢献できる人間であろう」、「心豊かな世界市民であろう」と本学に学ぶ人に呼びかけています。これが大学としての方向性のガイドラインといっていいでしょう。

第3には、2006年に上記の教育理念を発展させ、本学での学びや経験を通じ、学生諸君がどのような力を身につけることを到達目標にするのか、すなわち、「○○できる」という表現で表して創りあげた教育目標である「KUIS学修ベンチマーク」です。(KUIS学修ベンチマーク参照)

上記の3つの教育理念に、学士号にふさわしい汎用的な力として「コミュニケーション能力を身につける」と「問題解決能力を身につける」を目標に加え、学生の皆さんが本学を卒業するまでに、これらのことができる力を総合的に活用・運用できるようになることを目標としています。これらは学生の皆さんの行動指針レベルに具体化された到達目標といえます。

各学部・学科では、4年間を通じて全学共通の教育目標であるKUIS学修ベンチマークを達成し、それぞれの学科の専門性を加味して、「学位授与の方針(「ディプロマ・ポリシー」とも呼ばれます)」を定めています。これをみていただくと専門性をどのように身につけるのかを理解していただけると思います。

これ以外にも、尼崎キャンパスが完成した2009年に学生たちが自らの手で作成した学生憲章があり、本学学生として守ろうと自律的に定めた倫理憲章にも一度目を通してください。

2.どのような面で特色のある教育をしているのでしょう

本学では、先に述べたような教育を実現するために、教育内容と教育方法に特色を持たせています。

「教育内容」
教育内容については、それぞれの学部・学科で「教育課程の編成方針(「カリキュラム・ポリシー」とも呼ばれます)」を定めています。この方針は教育目標を達成するために、どのような教育内容や教育方法を取り入れるかを説明したものです。


この方針に沿って、各学科では126単位の卒業要件単位を、どのような順序と組み合わせで履修していくのかを定めています。必修、選択必修、選択などの別だけではなく、どのような順番で科目を履修していき、他の科目との関係(順序性と他にどのような科目と併行して履修していくのか)を示したカリキュラム・マップという資料を作成しています。

本学では、それぞれの科目の学習目標がシラバスに明記されています。それらの目標は全学の教育目標であるKUIS学修ベンチマークや、学科ごとの教育目標をもとに、3-4項目程度設定されており、学生の皆さんが通常の履修をしていけば4年間で設定された到達目標をすべて達成可能なように体系的に目標の調整が行われています。従って、4年間の学習で、皆さんはKUIS学修ベンチマークや学科ごとの目標達成を行うことが可能な教育の仕組みになっています。

教育内容には、それぞれの学科に特色があり、専攻、履修コース、履修モデルなどを設定して体系的に履修しやすい仕組みが取り入れられ、特色ある教育内容の科目を取り入れています。詳しくは、それぞれの学科の項目を参照してください。

共通する教育内容としては、1)本学が全国的に知られている初年次教育といわれる、新入生が高校から大学に円滑に移行して、適応してもらいやすくする教育が全学科で行われる、2)豊富な実習と現場体験の機会をそれぞれの学科が取り入れている、3)国際大学にふさしわいグローバルな視点を身につけるための「グローバルスタディ」(グローバルスタディ参照)といわれる国際体験プログラムを全員が体験する、4)1年から4年まで毎年、少人数の「ゼミ」型教育が取り入れられ、アドバイザーと呼ばれる指導教員との密接な関係のもとで、学期ごとに自らの成長と課題を確認する「振り返り(リフレクション)」という内容が設けられている、という点に特徴があります。

「教育方法」
教育内容とともに本学の特徴があるのが教育方法です。

本学の教育方法の最大の特徴は、「アクティブラーニング」の導入です。教員が一方的に教壇から講義をするというスタイルではなく、学生の皆さんが能動的に学習に参画する能動的な学びになるよう、教育方法の工夫を多くの授業で取り入れています。

たとえば、グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションといった方法もそうです。また、「LITE(Learning in Teaching)」という方法もその一つです。グループで話し合った内容を、他のメンバーに要約して伝えたり、発表したりすることで、学習のポイントをまとめたり、他のメンバーとの協働も自然にできるようにする方法です。

教室外の学習機会としては、1年生から体験する「サービスラーニング」と呼ばれる教育方法があります。地域社会や海外で実際に直面している課題に取り組むことを通じて、現実の社会に自分たちが少しでも貢献できたり、もっと専門の学習をする必要性を実感できたりするなど、社会貢献と実学的学びを経験できます。学校と共に教員も不足しているカンボジアで、子どもたちに算数の補習教育をするプログラムなどのその一例です。

これ以外にも、企業、学校、社会福祉施設等での「インターンシップ」や、研究課題を決めての調査を行う「フィールドスタディ」などの教育方法が、科目としておかれていたり、科目の学習の一部として取り入れられたりしています。こうした教育方法は、アメリカでは「HIP (High Impact Practice)」と呼ばれ、その学習効果の大きさに注目を集めています。

本学では、このように教室内でのアクティブな学習と、教室外でのアクティブな体験学習の両方を取り入れていますが、これらを交互に繰り返すことによって、理論と実践の繰り返し、現場と教室との往還を通じて、学んだ内容がリアリティを持って身につく仕組みを取り入れています。そして、実践・経験するだけでなく、その経験をした後に、振り返りをすることを通じて、成果を確認し、これからの課題も確認できます。

グローバルスタディ
本学では2011年度入学者の皆さんから、「グローバルスタディ」を必修にします。このプログラムは、日本社会にとってこれから避けて通れない海外のグローバル社会との関係を、自らの実体験を通して実感し、学んでもらおうとするものです。最近の若者は内向きになったという声も聞かれますが、教員や福祉職も含め、日本のグローバル化と無関係な大卒者というのは考えにくくなってきていますし、何よりも感受性の強い若い時期に、異文化を経験し、自らの学びに刺激を受けることは何よりもアクティブな学習経験ではないでしょうか。

1年生の9月から3年生の終わりまでの2年半の間に、学生一人一人が、①アメリカ、オーストラリア、タイ、中国など7ヶ国15地域の中から場所を選び、②正規留学、インターンシップ、フィールドスタディ、サービスラーニングなどのプログラムの種類・期間を選び、③自ら行く時期を選び、一度は必ずグローバル体験を行うことを求められるプログラムです。海外への航空運賃は大学から支給されます。プログラムによっては語学力の条件があったりもしますし、滞在費などの自己負担費用なども考え合わせたうえで、自らが計画するという自律性と国際性を育てるプログラムです。

これも、本学の教育方法の新たな特色です。

3.どのようにして自分の成長を評価・確認していくのでしょうか

大学や学部・学科が設定した目標がどの程度達成でき、自分が成長したのかを確認するためにはどうすればいいのでしょうか。

これまでの大学では、学生の皆さんは自分の成績表をみないと何もわからないですし、なぜ成績がよかったのか、なぜ思ったより成績が悪かったのかは、教員に質問に行かないとまったくわからなかったとおもいます。しかし、これではどれだけ自分が成長し、何がこれからの課題であるかもよくわかりません。

本学ではこれまでも、GPAによる成績評価を取り入れて一目で自分の成績の善し悪しが把握しやすいようにし、KUIS学修ポートフォリオを作成して学生が自分の成長を記録するように努めてきました。

しかし、それぞれの科目でどこまで目標達成をすれば、どの程度の評価が得られるのかの観点をあらかじめ明らかにしていれば、学生が学習をしていくうえで、成果を上げ目標を達成しやすくなります。科目内容をただ暗記することを求める○×式や多肢選択式の試験であれば、正解ははっきりするかもしれませんが、論述式の試験やレポートのように書かれた内容について質的に評価を行う場合には、基準や観点は明らかにされていないことがほとんどです。

こうした基準や観点をあらかじめ示すことは教員にとっても難しいのですが、スポーツの世界では体操やフィギアスケートなどでは、こうした評価の観点・基準の明示・公開が進んでいます。

大学教育の世界でも、アメリカの大学では「ルーブリック」といわれる評価の観点・基準表を作成して活用し、同じ科目でも担当者ごとに評価の仕方にズレが生じにくいようにしています。学生もこうしたポイントを常に念頭に置いて学習することで、学習効果があがりやすくなり、“学習成果を可視化する(目に見えるようにする)”ことが進んできています。

本学では、全学共通の基本教育科目で、それぞれの科目がどのようなKUIS学修ベンチマークを目標にするのかをあらかじめ明らかにすることと併せて、それぞれの学修ベンチマークのルーブリックを作成し、その科目を履修してどのベンチマークをどこまでの水準に到達してもらうのかという目標の明確化を行い、評価の観点・基準を明らかにしています。レポートの採点などについては、専門科目も含めて、多くの科目で採点の観点・基準を明示する採点ルーブリックを使うようにしています。本年度から多くの科目で、こうしたルーブリックを活用した採点・評価を行い、答案や主要レポートを学生の皆さんに返却するように「リフレクション・デイ」という日を学期末に設けました。

こうした取り組みによって、学生の皆さんが、自分の立てた目標の達成状況と、自分の学習上の成果と課題を自身で確認して、次の目標と次学期の履修計画を立て、自分の学習と学生生活を自己管理する自律性を身につけてもらうようにしています。

以上が本学の教育の特徴です。自ら能動的に考え、自律的に生き方を選び成長し続けるグローバル時代の人間としての成長を、本学で実現してください。

学長 濱名 篤

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