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【教育GP】平成20年度文部科学省採択「初年次サービスラーニングの取組」*本学の取組み
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取組の概要 初年次サービスラーニングの取組
 本取組の目的は、大学の1年次(初年次)にサービスラーニングを通して、問題解決能力を身につけさせるとともに、現実社会の課題と専門的知識との関連性を意識させることで、体験と知識を総合化する方法を学ばせることにあります。
  サービスラーニング(service learning)とは、「市民としての責任」にもとづき、地域社会の課題を解決すべく、社会貢献活動を通して、体験と知識の総合化と「ふりかえり」( reflection)によって学びを深める教育手法です。
 また本取組では、初年次サービスラーニングを基盤として、2年次以降の上位プログラムへ積極的かつ継続的参加を促進することをめざします。さらに、関連するプログラムを組み合わせて体験する「複合的サービスラーニング」と、年次進行とともに関連する上位のプログラムを体験する「重層的サービスラーニング」の仕組みを体系化するとともに、初年次サービスラーニングの教育手法を学士課程全体に展開し、学生の問題解決能力の向上と体験と知識の総合化能力を高めることをめざしています。
図1   本取組は、『学士課程教育の構築に向けて』(中央教育審議会大学分科会制度・教育部会、2008年3月)に改革の方策として掲げられている、学習の動機づけと双方向型学習を展開するための体験活動の積極的な導入、および汎用的なサービスラーニング・プログラムのモデルを提供できるという意味においても、学士課程教育の改革に資するものとなっています。
  初年次サービスラーニングのプログラムとして「教育サービスラーニング Ⅰ・Ⅱ」と「人間科学サービスラーニング Ⅰ・Ⅱ」を開講します( Ⅰ・Ⅱとも1単位)。Ⅰは必修で Ⅱは選択ですが、Ⅰでの体験と学びを活かして学びを深めるため、Ⅰと Ⅱを組み合わせて履修することを推めています。
  そして、本取組の目的を達成するために、「準備」、「参加と気づき」、「伝え合いと分かち合い」、「ふりかえり」の4つのステージを設定しました。「準備ステージ」において、各プログラムの学習目標を理解させるとともに、「ふりかえりステージ」では、学習目標に準拠したふりかえりをするように学生を意識づけます。また、学生の学習意欲を向上させるため、学びに対する評価基準(ルーブリック)をあらかじめ明確に提示します。
 さらに各ステージでは、「 What?(何を体験し、何を学んだか?)」「 So What?(それにはどんな意味があるのか?)」「 Now What?(学んだことをもとに、次は何をすればよいのか?)」といった、細かいPDCAサイクルを意識させることで、学習目的を明確化するとともに、体験と知識の総合化を促進します。また、サービスラーニングの活動記録や学習成果を eポートフォリオに記録し、コメントが付加されることで、学生に対する形成的評価も促進されます。
 
具体的な取組み
図3図4
 
年 度 おもな事業内容
平成20年度 ・ サービスラーニングに関する共通認識の形成(→FD等の実施)
・ 教育ツールの整備(Eポートフォリオ等)
・ 教育手法の共有(アクティブラーニング等)(→FD等の実施)
・ 国内外の受入先との連携強化
・ サービスラーニング先進校の視察
・ 評価と改善(内部評価と外部評価)(形成的評価と総括的評価)
・ 成果の公表(ウェブ、紙媒体、シンポジウム等)
平成21年度 ・ 複数プログラムの複合化(効果的な組み合わせの検討と実施)
・ 教育ツールの改善(Eポートフォリオ等)
・ サービスラーニングに関するFDの実施
・ 国内外の受入先との連携強化
・ サービスラーニング先進校の視察
・ 海外からサービスラーニングのコーディネーターを招聘
・ 評価と改善(内部評価と外部評価)(形成的評価と総括的評価)
・ 成果の公表(ウェブ、紙媒体、シンポジウム等)
平成22年度 ・ 初年次サービスラーニングと上位プログラムとの重層化
 (効果的な組み合わせの検討と実施)
・ サービスラーニングに関するFDの実施
・ 国内外の受入先との連携強化
・ 評価と改善(内部評価と外部評価)(形成的評価と総括的評価)
・ 成果の公表(ウェブ、紙媒体、シンポジウム等)
・ 「展開フェーズ」に向けたプランの検討
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