関西国際大学 大学間連携共同教育推進事業

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大学間連携共同教育推進事業とは

「大学間連携共同教育推進事業」は、文部科学省が平成24年度から実施している事業です。
本事業は、国公私立の設置形態を超え、地域や分野に応じて大学が相互に連携し、社会の要請に応える共同の教育・質保証システムの構築を行う取り組みの中から、優れた取り組みを選定し、重点的な財政支援を行うことにより、教育の質保証と向上、強みを生かした機能別文化を推進する事業です。

本連携事業の取組概要

今日、学生の多様化は、高等教育のユニバーサル化により、学習目的、学習意欲、学習習慣、学力の各側面で進行しています。多くの大学、とりわけ小規模の私立大学においては、様々な学生を受け入れつつ、限られた資源の中で、学士課程教育の質保証の実現を可能にする“仕組み”をいかにして確立するかが問われています。この課題解決のためには、個々の教員任せではなく、教育目標やマネジメントの手法を共有するというように、教員集団の意識を転換させ、組織的教育の実施が可能となる教学マネジメントを確立していく必要があります。
本取組でいう教学マネジメントとは、各大学が自らの使命や教育理念に基づいて掲げたディプロマポリシー(DP , 学修到達目標)の達成に向けて、体系的な教育課程を構築し、教育方法を改善し、教員間・科目間の連携を図り、学修成果の測定方法を可視化して、組織的な教育を実現することです。
本取組では次の3つの事業に取り組みます。

取り組む3つの事業

教学マネジメントの確立

本連携取組における教学マネジメントの確立とは、HIPによる教育方法の充実と、学修成果の評価方法の開発を柱として、教員一人ひとりの教授スキルの向上に加え、教員の個性を生かしながら、体系的な教育課程に基づいて、教員間の連携、科目間の連携を図り、組織的な教育を実現することです。また、教授スキルだけでなく、シラバスの充実、授業外学修時間の確保、厳格な評価など授業全体のデザイン力を向上させ、授業の進行管理を行えることが重要な要素になります。
本取組では、教学マネジメントを確立し、組織的教育の充実に向けた体制整備を目指します。

HIP(ハイ・インパクト・プラクティス)の充実

HIPとは、アクティブラーニング(能動的学習)や教室外学修プログラムなどを構造化し、学生に強いインパクトを与えるよう工夫した教育プログラムの総称です。
この取り組みでは、教室内におけるアクティブラーニングおよび教室外体験学習プログラムの充実に取り組みます。また、教室外体験学習プログラムは、第一に、課題発見能力を培う調査型プログラム、第二に社会の人材育成ニーズを踏まえたインターンシップ型プログラム、第三に、地域や国外のサービス活動を学習資源とするサービスラーニング型プログラムの3つのプログラムを取り上げます。

学修成果の評価方法の開発

HIPによる教育方法の充実や教学マネジメントの確立が、学生の学修成果に表れていることを確認するためには、評価体制作りが必要です。そのために、学修成果を測定し、測定結果を蓄積する必要があります。
学修成果の量的な測定には、ルーブリックと到達確認テストを用います。
ルーブリックは定性的な評価に向いているといわれています。一方、到達確認テストは、設定された範囲における知識等の修得状況の測定に向いており、学部学科で求められる専門基礎知識の修得度や日本語や英語などの運用能力の程度を測定するのに有用です。
また、この取組では独立行政法人大学入試センター(以下、「大学入試センター」)が、開発した日本語運用能力及び数理分析力に関するテストをモニター実施しています。
これらの、ルーブリックやテストを用いて学修成果を可視化することにより、学生自身が、何を見につけたか、あるいは今後身につけるべき知識や技能を認識することができます。
さらに、本取組では学修支援型IRを活用します。学生のパネルデータを特定のクラスターで分類し、定点観測することにより、学生の成長の評価および各種の教育プログラムや授業の評価に活用することとしています。

主体的な学びのための教学マネジメントシステムのイメージ

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