地域の人を対象した公開講座で 「少年非行の現状と指導のあり方」 というタイトルで心理学からみた非行について講演しました。
講演では、 インターネットを使ったわいせつ関係の事件 や オレオレ詐欺など悪い大人と一緒に行う事件 が最近、増えていること、また、非行を起こした子どもたちは、以前にも増して共感性が乏しくなっていること、発達や精神面などのいろいろな問題を持っている子どもが増えていること、それを サポートする家庭の監護力が弱くなっていること などについて説明しました。
質疑応答では「非行少年の立ち直りにかかわる大人や機関が適切に連携していくコツは?」など、たくさん質問があり、聴いて下さった参加者のみなさんが、非行は悪いことであるのは間違いないけども、きちんと指導してくためには、まずは、その子の問題が非行とどう結びついたのかということを理解する必要があることを実感され、 子どもの問題である非行を、自分たち大人の問題として引き受ける気持ち になったように思われました。
担当:坂野剛崇(非行心理学)
2014-06-19