夏学期の 集中講義「犯罪学特論Ⅱ」 にて、 環境犯罪学 (※) の観点からキャンパス内で「不安を感じる場所」や「危険だと考えられる場所」についてフィールドワーク を行いました。
まず、「犯罪が発生しやすい環境」についての理論などを講義で学び、グループで学内フィールドワークを実施しました。そして、各グループで調査結果をまとめあげ、全体で報告会を行いました。
この授業・フィールドワークを通して、普段はあまり気にしていなかった学内の環境に目を向け、よりよい学内環境を作るにはどうしたら良いか、自分たち学生にはどのようなことができるのかを考えました。
●学生の学内フィールドワークに対する感想の一部
・ 日頃から学校内で不安を感じることは少ないけれど、今回のフィールド調査で、今まで気にもとめなかった場所にも目を向けることができた。しかし、気づくだけなら誰にもできるから、その気づきに私たちがどう対処して、よりよい大学にしていくことが大事だと改めて感じた。
・同じ場所でも違った意見が聞けて面白かったです。また、自分の班が見つけられなかった問題箇所も知れてよかった。大学や学生はもっと自分たちの過ごす“環境”に目を向ける必要があると思いました。
※環境犯罪学とは、犯罪の「原因」ではなく、犯罪を取り巻く具体的な「環境」や犯罪の分布およびパターンに着目することにより、客観的な犯罪の理解の下、効果的な犯罪の予防を目的とする学問。
担当:板山 昂(犯罪心理学)
2014-08-19