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    【学長室】2014年度秋 学位記授与式 学長式辞

     卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。


     皆さんがご家族、ご友人、教職員に見守られこのような式が執り行えることを心より慶びたいと思います。皆さんが本学へ入学されて以来、世界の情勢、皆さんを取り巻く環境は大きく変わってきたと思います。様々な災害が起こり、国家間の関係が悪くなるなど、何一つとして安定的でないことは皆さんが実感されていることかと思います。幸い卒業後の就職環境は改善されてきたという流れではありますが、変化が大きな時代の中では決して安定的でないことは確かなのかもしれません。


     社会はグローバル化の進展、そして多様化複雑化しています。その中で皆さんに求められる力は、KUIS学修ベンチマークで示してきました。皆さん自身が学んだ教育学、心理学、経営学その専門知識が役に立たないということは決してありません。他方、教科書で学んだ知識をそのまま暗記していくことが社会で問われていることではないことは予測できるでしょう。1点刻みで物事を考えていたとするのであれば、これからは発想の転換をしていかなければいけないのかもしれません。日本の学校教育では100点満点で評価されるという考え方が根強く残っています。グレードポイントは、10点未満は誤差として処理しています。つまり1点の差が重要ではなく、10点未満は誤差でありそのような能力の幅で社会は皆さんの能力を評価していきます。「汎用的能力」「ジェネリックスキル」「コンピテンシー」このような言葉は日本の社会に定着してきています。これは、皆さんが試験の直前に模範解答を暗記して1点2点高くなることを争っていた時代からの転換だというふうに考えていただいて良いと思います。いざという時に、自分たちが学んだ知識を、自分の経験と組み合わせどう活用していくかということを日々問われるようになっていきます。


     東日本大震災においての「釜石の奇跡」は非常に大きな話題となりました。釜石市の小中学生生存率は99.8%で、多くの子供たちは命を失わなかったのです。どうしてか。様々な解釈がありますが、一つは日々学校の中で様々な訓練がなされていたということです。災害の多い東北地方の小中学校では、避難訓練が繰り返し行われており災害への準備がなされていた。二つ目は、「津波てんでんこ」という言い伝えです。三つ目は、学んだ通りのものではなく日々問題が起こったときに応用する力が身に着いていたということです。訓練通りのことを再現するだけではなく、応用的な能力で問題を発見することが出来たため、釜石市の小中学生の多くの命が救われたのです。
    これはまさにKUIS学修ベンチマークの中でもあるように「問題発見力」「コミュニケーション能力」を身に着けていたからこそ、最も大事な命を失うことがなかったのではないでしょうか。安全・安心な社会は約束されたものではなく、そこで皆さんに問われるのは「汎用的な能力」なのです。
    その点では、大学を卒業することはゴールではなく、スタートラインに立ったということでしょう。
    今まで学んだことを土台として、使える知識、知恵として大学での学びを生かしてほしいと思います。本学では大学も成長する、教職員も成長する、学生も成長する、「成長する大学」を目指してきました。
    皆さんは今日この大学を巣立っていかれますが、それはさらなる成長へのスタートです。


     今日から皆さんは世界共通の学位を有する学部を卒業し、高等教育を修めたものと認められるわけです。そして皆さんが今着ているアカデミックガウンの帽子のふさの色は、皆さんの学位と関わりのある色となっております。学位のもとにおいては皆平等かつ公平な立場であると象徴するものであります。そして帽子のふさを、左から右に動かすということで、学位を持つものとして社会に出ていくひとつのスタートを象徴する営みであります。


     今日は最後に学歌を歌います。この学歌の歌詞に「心の地図から境界線が消えてなくなる」とあります。皆さんが学びにより気が付いたこと、身に着けた知識、物の見方、自分と異なる価値観を持った人たちとの出会いを通して、心の地図から偏見や境界線を無くしてほしいという意味です。「果てしなく続く空の果てまで、息づく未来 開くため 友よ ひたすらに 歩いていこう」、皆さん自身の歩みは、今日は卒業というより新たなスタートです。皆さん自身が社会の中で、さらなる経験や知識、能力を生かして自身が幸せになり成長していただくのは必要条件ですが、自分のことだけではなく周囲の人達を平等な視点で助けることができ、より良い社会となるよう貢献していただくことを切に願います。


     皆さんの未来が明るく、そしてまた本学に成長した姿を見せてくれることを私たち教職員一同は願っております。本日は本当におめでとうございました。心よりお慶びを申し上げます。

                                              2014年9月10日
                                                 学長 濱名 篤

    2014-09-17

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