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    【学長室】2012年度 学位記授与式 式辞(2)

     皆さんは、4年前にこの会場で入学式を迎え、二つのキャンパスに分かれて卒業するはじめての学年ですので、皆さんが全員ここに集うのは4年ぶりとなります。4年前の入学式の日に私がお話したことを覚えていますか。 

     私は『本当の教育力とは、ここにいる新入生の君たちが、4年後あるいは2年後に、本学での学びや経験を通して「何ができるようになるか」という成長の成果に表れてくるはずだ』とお話ししました。そして、『そのために、心がけてほしいのは、受け身的に大学生活を送るのではなく、Activeすなわち能動的に考え、行動し、自らの行動を振り返り次なる行動につなげていく習慣づけを皆さんにしてほしいということ』をお話しました。『自分で問題を発見し、既存の知識や情報を使って考え、そして問題の答えを導き出す。そこで必要とされるのは、ひとつは汎用的な能力やスキル、もうひとつは専門的知識であり、その両方を能動的に総合化し、使いこなしていくことが必要である』と申し上げました。 

     「自分を振り返り、自分の歩みや成長を見つめ直した上で次への課題を確認し、自ら能動的に前に踏み出していく」こと、これは4年前に申し上げたことではありますが、もう一度皆さんに、これからの為に申し上げたいと思います。 


     尼崎キャンパスの4階の図書館には、2人の偉人の言葉を英語で掲示しています。 

     ひとつはインド独立の父マハトマ・ガンディーの言葉で「You should be the change you want to see in the world. 貴方自身が、この世でみたいと思う変化をもたらせなければならない」という個人が受身でなく、能動的に世界を変えるために参画する重要性を語った言葉です。もうひとつは、1960年代のアメリカ公民権運動の指導者、ノーベル平和賞受賞者マーチン・ルーサー・キングJr.牧師の有名な言葉「I have a Dream」です。これは、自分が今の生活に汲々とするのではなく、足元を見るだけでなく、将来を見越して自分が描いた夢に向かって歩んでいくということの重要性を象徴する言葉であります。皆さんにはぜひ自分の歩みを振り返るということを大切にしてほしいと思います。そして、その振り返りをする際に思い出して欲しいことがあります。式の最後にも皆さんと共に歌いますが、本学の学歌の歌詞には、「心の境界線が消えて無くなる」というフレーズを繰り返し使っています。自ら閉鎖的に境界線を引いて、自分にとって大事なこと、そうでないことと線を引くのではなく、自ら自身が新しいものを受け入れていくという意味合いをこめた素敵な学歌だと思うのですが、いかがでしょうか。 


     さて、流行に話を戻しましょう。 

     グローバル化が進む時代になると、大学を卒業した21世紀型市民は、単に学んだ知識を覚えているだけでは不十分です。学んだ知識と自らの経験を総合化した上で、それらを使いこなすことが求められます。そのためには自分自身の頭で考え、何が問題なのか、何故問題なのか、その上で、どう対処すればいいのかを自分の知識や経験を使って考え、自らが能動的に行動をとることが必要とされます 。

     流行は、ファッションや趣味の世界だけのことではありません。先程お話ししたように、俳句の17文字の限られた空間の中で、いかに新しい工夫を取り込むかというところから来ている言葉です。流行は追っかけるものではなく、探し求め、発見するものであるということです。「ワクワク、ドキドキ」するようなものを、自分が能動的に求めている、知的好奇心をもって求めることがその原動力になるのであろうと思います。 

     ぜひ、皆さんがこうした「不易流行」-常に自分を振り返ること、そして常に新しいものを探し求めるという姿勢を忘れないでいただくことをお願いしたいと思います。 


     最後に悲しい報告があります。2月2日に人間科学部の豊田光雄教授が癌のため逝去されました。本学の前身の関西女学院短期大学以来24年10ヶ月間にわたり会計学の教員として貢献してこられ、私たちにとってはおられて当たり前の存在でありました。突然お亡くなりになられたことは、教職員、学生にとっても大きな衝撃でした。ご遺族のご意志で葬儀は家族葬で執り行われましたが、大学として先生とのお別れの会を、きたる3月29日(金)の5限目に三木キャンパスで行います。時間のつくれる皆様は、是非列席して、お別れの花を手向けていただければと思います。 


     また、東日本大震災への復興支援も「不易」の中に留めていただきたいと思います。震災への“不易”の気持ち、これは先ほど表彰を受けた卒業生の中にもそうした活動を行っている学生もいました。この東日本大震災の復興へ我々ができること、募金することもあれば、旅行することもあれば、社会人としてボランティアに行かれることもあるでしょう。様々な形がありますが、震災への“不易”の気持ちを出口に設置した募金箱にぜひ込めていただければと思います。皆さんの名前で送金させて頂こうと思います。 


     最後に、皆さんにとって本学は母校であり、いつでも戻ってくることができる“不易”の港です。皆さんの成長した姿を教職員や後輩に見せたい時も、新たに知的刺激を求める時も、悩み疲れて相談に来られる時も歓迎します。同窓会員として、或いは関西国際大学のコミュニティの一員として、皆さんをいつも歓迎したいと思います。 

     どうか皆さんのこれからの人生がワクワク、ドキドキするような“流行”を自ら発見し、“不易な”ものを大切にし、能動的に人生の航海へと船出されることを心から願います。皆さんの将来に幸多からんことを祈りまして、式辞といたします。 


     ご卒業と学位を受けられたことについて、心からのお祝いを申し上げます。 



    2013年3月14日 

    学長 濱名 篤 

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