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    【学長室】2016年度 入学式 学長式辞



     本日留学生32名と交換留学生12名をお迎えする事ができ、大学を代表して皆さんを心から歓迎したいと思います。ようこそ日本へそしてようこそ関西国際大学へ。

     

     皆さんは私達の国日本に関心を持ち留学を決心し今日を迎えられました。皆さんがこれまで自分の国、自分の大学で日本に対して抱かれていたイメージはどういうものだったか。それは一人一人違うかもしれません。日本の経済、あるいは日本の文化、さらには日本の様々な習慣であるとか、とりわけ皆さんにとって親しみが持てるのは漫画であったりするのかもしれませんし、日本のファッションであるのかもしれません。関心はどんなことであったとしても、おそらく日本に対して肯定的な気持ちを持って来てくださったであろう事に、日本と、そして本学を代表して皆さんにお礼を言いたいと思います。しかしながら考えてみれば、皆さんにとって生まれ育った国と我が国日本では、おそらく様々な所で違いが出てくると思います。例えば物価も違う、あるいは日常的な習慣もまったく違うという事で、教科書で学んでいた日本と実際に皆さんが体験する日本に違いが出てくるのは当然であろうかと思います。そして中には失敗をする事、あるいは失敗しかける事は沢山出てくるだろうと思います。これは当たり前の事かもしれません。ただその失敗が基本的なルール、あるいは規範を逸脱していると、皆さんにとって大変悲劇的な事が起こるかもしれませんが、ちょっとした失敗、小さな失敗は、皆さんにとって決して怖い事ではありません。皆さん自身が良心を持ち、そして自分の行動をきちんと説明できる状態であれば、私は皆さんが小さな失敗、あるいは失敗をしかける事を恐れる必要は無いと思います。


     関西国際大学は国際という名前を付けた大学です。多くの外国からの留学生が来てくれる事は、大学にとって大変大きな喜びであると同時に、日本人の学生達にとっても、皆さんは大変大切な存在になってきます。そうした面で皆さんにまず最初にお願いをしたいのは、留学生同士仲良くするという事もさる事ながら、ぜひ日本人の友達を一人でも多く作ってください。そして多くの教員や職員と話をし、仲良くなっていただく事をお勧めしたいと思います。皆さんの中にはまだまだ日本語で私の話を聞くのが大変な人も居るかもしれません。私は、日本人としていうならば、はっきりと発音はしますけれども、話す速度は普通の日本人より早いです。私の話がわかればかなり大丈夫。今日は少し加減しています。授業での私の話す速度はもっと早いです。私の話がきければ大体大丈夫だと思っていただければいいと思います。


     関西国際大学は現在、大きく3つのポリシーというものを社会に対して公表しています。ポリシー、つまり大きな方針です。一つ目は学位授与に関する方針といいます。これはどういう到達目標を皆さんの学びの目標として設定するかという事で、一番大切な方針です。関西国際大学はKUIS学修ベンチマーク-KUISというのはKansai University of International Studiesの頭文字ですが-そのベンチマークというのは、皆さんにとってこういう力を身につけて欲しいという到達目標を明示したものです。一つは『自律性』。自らをきちんとセルフコントロールし、自らの行動に責任を持って生活をしていく力。二つ目は『多様性理解』。自分と異なる文化や価値観を持つ人達の事を客観的に理解し、そして受け入れる事が出来るか。おそらくこれが皆さんが最初に気づく事だと思うのですが、皆さんのものと違う常識に出会った時、皆さんがどういう姿勢でその状況を受け入れられるかという事です。三つ目は『社会的貢献性』です。これは、自分の事だけではなく、周りの人や相手の事を考えるという事です。おそらく皆さんから見ると、日本人は一般的には親切なのではないかと思います。しかし、なぜ日本人は親切にするのかという文化的理解も、併せてしていただけなければなりません。自分の成功、あるいは自分の得になる事だけを考えるのではなく、相手がどう感じるか。その事で自分の行動が制約されるという事ではありませんけれども、他者のために何をする事ができるのか、これは非常に大切な事になってきます。残念ながら我々の世界を見る時、そうした事が失われたがために、安全・安心な世界で無くなってしまった事は大変残念な事ですが、日本は比較的こうした安全・安心という状態を保っているのです。そういう点では皆さんも、こうした他の人々に対する目配りを大切にして欲しいと思います。四つ目は『コミュニケーション能力』です。読む・書く・聞く・話す、こうしたスキルを、皆さんがこの大学に居る間に更に伸ばしていってもらう。そして五つ目は『問題発見解決能力』といいます。社会の中には様々な課題があります。安全な国を創る、社会を創るというのは物凄く大きな課題です。もっと小さな所でいうと、外国人にとって日本の色々なサインや看板が親切かどうか。親切でない場合もある。そうした問題をどう解決しますか?これは初歩的な問題ですけれども、問題を発見するためには皆さん自身の、外国人の目から見た日本というのは、大変有力な一つのモノの見方だと思います。そして、それを最終的に解決していくために、六つ目の力が必要になってきます。これが『専門知識を活用する力』という事になります。皆さんの中には、今までの学習の仕方として、知識を暗記する事が大切だと習慣づけられている人もいると思いますが、現在の社会の動静、あるいは世界の動静を見ると、持っている知識をそのまま出すだけでは使えない。その問題に合わせてどのように知識を活用するかという事が大切だという風になっていて、日本の教育もそこを重視する教育に変わって来つつあります。この六つの目標が三つのポリシーの重要な部分です。それ以外にも教育課程編成の方針=カリキュラムポリシーといって、どのような教育内容、どのような教育方法、そしてどのような評価をするのかという考え方を示した二つ目の方針がありますが、これは追々理解していってもらえればいいと思います。ただ受け身的に暗記する学習でない事は間違いありません。関西国際大学は皆さんが積極的に質問をし、手を挙げ、他の人と協同し、自分の経験から学ぶという事を大切にしていますし、経験した事、成功した事だけを並べなくてもいい。失敗した事も含めて自分を振り返ってもらう。「振り返り」という事を大切にした教育をしようとしています。是非そうした教育に早く馴染んでいただければと思います。もう一つはアドミッションポリシー=入学者選抜の方針と言いますが、これについては皆さんは合格されたことで、既に本学の求めに応えています。
     こうした方針に基づいて、本学は皆さん自身に力を付けてもらい、最初の方針で言った力が本当に付いているかどうかを測定し評価していきます。そして皆さん自身が自分の能力を評価出来るような力を付けてもらいたいと考えています。


     皆さんにとって大学での学び、とりわけ関西国際大学での学び-編入学で来られた方は自分が今まで自分の国や今までの母校で、あるいは今の母校で身に付けた学びのスタイルがあると思いますが、それと関西国際大学の学びのスタイルは必ず違います。しかしそれは新しい経験をし、新しい自分の可能性を伸ばすものだというつもりで、是非、能動的・主体的という二つの姿勢を忘れず本学での学びを成就させていただきたいと期待しております。


     最後に皆さんには、この後関西国際大学の学歌を一緒に歌っていただきます。意味が解り難い所もあるかと思いますが、この大学はアジアに非常にフォーカスしており、学歌の中にもアジアという言葉が出てきます。そして皆さん自身が日本人の学生と交流する事を期待する言葉がたくさん含まれています。それが一番大切なところです。この学歌を皆さんが卒業する時までに覚えていただきたいと思います。


     改めて心から皆さんのご入学・編入学をお祝い申し上げたいと思います。同時に、交換留学で5ヶ国6地域の大学から来られた皆さんにとって、卒業や試験というものについての負担は軽いです。それだけに、より様々な経験に前向きに取り組んでほしい。そして自分の国、自分の母校である大学の魅力を、ぜひこの一年間で日本人の学生や私達に教えて欲しい。この大学ではグローバルスタディといって、保健医療学部の学生を除いて全員が必ず一度は海外に、その多くは皆さんの所属している大学に行く事になります。皆さんが本学で活躍したかどうかは、皆さんの大学でのプログラムに本学の日本人学生が一人でも多く行きたいと希望する状態を作っていただく事が、大きな評価指標になると思います。外交官としての皆さんの手腕に期待しております。


     ご入学おめでとうございます。


    2016年9月16日
    学長 濱名 篤

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