
教員紹介(保健医療学部 看護学科)

- 所属
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保健医療学部 看護学科
看護学研究科 看護学専攻
- 専門
学 部:成人看護学(急性看護学)、看護倫理
大学院:がん看護学、緩和ケア、意思決定支援、終末期ケア
- 主な担当科目(学部)
急性・重症看護援助論①・②、看護倫理、急性看護学実習、統合実習、看護研究法、卒業研究
- 主な研究テーマ
- 造血幹細胞移植に関する意思決定支援、終末期ケアに関する意思決定支援 など
- 主な著作等
- 著作等ですが、教科書が中心ですので教科書は割愛したいと思います。小島操子・佐藤禮子編(2017)危機状況にある患者・家族の危機の分析と看護介入-事例集-フィンク/コーン/アグィレラ/ムース/家族の危機モデルより-第2版、266-273(執筆担当)
Q1.現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
専門分野は急性・重症看護ケアを中心に対象となる人々が、最後まで自分の命と生活をその人らしく過ごせるにはどうしたらいいかを考え、開発することが研究のテーマです。
臨床で働いていたときに、急変する患者さんやそのご家族の方への援助に関わることが多く、周手術期においては疼痛緩和や離床、リハビリテーションを援助していました。
また、造血細胞移植の患者さんのケアは発症したときから重症でどうしたらこのような方々の生きる力を引き出すことができ、予後のよくない場合でも生きることを支えていけるかを考える日々でした。少しでもその患者さんやご家族の皆さんに役立てるかを考えて今に至っています。
Q2.プロフィール
大学は教育学部、修士は哲学専攻なのでちょっと変わっていると自覚しています。
そのためか、気づくと変な方向に進んでいることがあります。高校生から30歳ぐらいまでは合唱、その後はずっとアウトドアで、最近はスキーが一番のお気に入りです。サッカーは日韓大会の時に御崎公園球技場でブラジル対ベルギーを観戦してから、ファンです。
Q3.看護師の仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?
患者さんやご家族の皆さんは、私を映す鏡です。大学で看護を学んだ内容より、実習や臨床経験の中で人間として専門職として成長させて頂きました。この仕事をしていなかったら、世間のことを何も知らない、自分を見つめ直すこともできない人になっていたと思います。
Q4.看護師の仕事をして辛かったことは何ですか?
患者さんが色々と我慢されているのがわかると辛くなります。痛みを我慢していることもあれば、人間関係から切り離されて辛い思いをされていることもあります。
辛い思いをされている患者さんやご家族、そして仲間であるスタッフの看護師、医師、コメディカルを支えられないときに辛くなりますし、患者さんやご家族の様々な痛みに対応できないときに、自分の力不足を感じて辛くなります。
Q5.高校生へのメッセージ
看護師の仕事は裏方です。私が何かをしたからではなく、私にできることをしたら患者さんやご家族が自らの力で変わっていけると思っています。自分をよく知ることが相手を理解する力になります。自分の限界まで何かをやり遂げてみるような充実した高校生活を送っていますか?人を相手にしている職業です。沢山勉強して、沢山遊んで自分をよく知ると、自分に必要なことは見えてきます。充実した高校生活を送って下さい。
Q6.講演・取材など協力可能なテーマ
看護に必要な身体のみかた(フィジカルアセスメント)
リラクゼーション
死にゆく人々のケア など
(ボランティアでEnd-of-Life Nursing Education Consortium Japanの活動をしています)