
教員紹介(心理学部 心理学科)

- 所属
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心理学部 心理学科
人間行動学研究科 人間行動学専攻
- 専門
犯罪心理学、臨床心理学、司法福祉学
- 主な担当科目(学部)
応用犯罪心理学、心理的アセスメント
- 主な担当科目(大学院)
投影法特論Ⅰ、臨床心理査定演習Ⅰ、臨床心理学研究法
- 主な研究テーマ
刑務所出所者の居場所研究、少年院における教育効果
- 主な著作等
『入門 司法・犯罪心理学 理論と現場を学ぶ』(有斐閣:分担執筆)
『URP先端的都市研究シリーズ18 刑務所出所者等の意思決定・意思表示の難しさと当事者の声にもとづく支援』(大阪市立大学都市研究プラザ:分担執筆)
『大麻取締法違反受刑者に対する薬物依存離脱指導におけるグループ体験の変遷と効果』(日本アルコール関連問題学会雑誌)
■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
犯罪者や非行少年が再び犯罪や非行に及ばないようにするためには、どのような介入や支援が必要なのかといったことを主に研究しています。
今まで刑務所や少年院の法務技官(心理)として働いてきた中で、いろいろと壁にぶつかりながらも成長していく受刑者や非行少年たちを多く見てきました。一方で、同じような過ちを犯して、再び刑務所等に戻ってくる人たちも数えきれないほど見てきました。
こうした人たちの生い立ちを聞き、これからの社会生活について一緒に話し合う中で、私にできることはほかにもあるのではないかと考え始め、効果的な支援等に関する研究をするようになりました。
■ プロフィール
大学生の時に学習塾でアルバイトをしたり、障がい者の方と触れ合う機会に恵まれたりしたことから、少しずつ人に対して興味を持ち始め、もっといろんな人と関わりたいと思うようになり、気づいたら犯罪者や非行少年と関わる仕事に就いていました。刑務所、少年院、拘置所、少年鑑別所で合計12年間働き、主に面接や心理検査等を行ってきました。
■ 高校生へのメッセージ
犯罪者や非行少年という言葉にどんなイメージを持つでしょうか。それは人それぞれだと思いますし、実際に犯罪者と呼ばれる人たちにも様々な人がいます。その中には、人生をやり直したいと思っている人もいますし、やり直したくてもできない人もいます。こうした人たちが、再び犯罪をせず、自分なりの良い人生を送れるようになるためには、大なり小なり支えが必要です。どんな支援が必要なのかを考えるためには、罪を犯してしまった背景に何があるのか知り、その人の考え方や行動の特徴を理解することが欠かせません。
人の弱い部分、辛い過去、嫌な気分を受け止め、寄り添っていけるように、一緒に励んでいきませんか。
■ 講演・取材など協力可能なテーマ
〇 司法・矯正領域における心理的アプローチに関するもの。
〇 受刑者や非行少年の就労支援、福祉支援等に関するもの。