教員紹介(国際コミュニケーション学部 観光学科)

教授

吉田 誠 (Makoto Yoshida)

所属
国際コミュニケーション学部 観光学科
現代社会学部 観光学科
専門

マーケティング、プロジェクトマネジメント、流通ビジネス

主な担当科目(学部)

ビジネスモデル・デザイン、マーケットリサーチ、イノベーション論、プロジェクトマネジメント論、プレゼンテーション論、思考法、国際関係論

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

現在、農産物や自然環境など地方資源を活用した観光はもちろん、様々な経営体のビジネスモデルの分析とそれに基づいたイノベーションの研究を行っています。これには、私のこれまでのちょっと変わったキャリアが関係しています。

大学を卒業した後、県庁に就職し、主に企画や財政金融の分野で働き、様々なプロジェクトのリーダー役を経験しました。その後、慶應大学グローバルセキュリティ研究所の研究員として、国際金融安全保障の研究をしていたのですが、全国知事会からの要請で、地方分権(道州制)と地方の農林水産業の活性化に関する研究を行うことになりました。今、思えば、これが大きな転機となったのですね。

農林水産業についてマーケティング、ビジネスモデル分析といった視点から研究することにしたのですが、こうした視点から研究をする方が少なかったため、メディア取材、講演、大学での講義などの依頼が来るようになり、60余の企業と関連プロジェクトを行うこととなりました。さらに、これがきかっけで、三菱商事株式会社に転職することとなり、農業・食料関連プロジェクトのプロジェクト・マネージャーとして国内や海外で働くこととなりました。また、国の規制改革会議や行政刷新会議などの委員の委嘱を受けることにもなりました。

2018年に海外から帰国し、故郷のある関西に戻り、神戸山手大学にお世話になることになったのですが、人生は本当に面白くて、何が起こるかわからないものですね。

■ プロフィール

有田みかんで有名な和歌山県の有田市で生まれ、高校卒業まで海、川、山でのびのび育ちました。その後、広島大学に進学しました。中学校から大学まで剣道部に所属、ばりばりの体育会系男子でした。和歌山県庁に就職してからは、剣道部とラグビー部をかけもち、40歳前まで現役を続けました。その後、三菱商事に転職し、東京に単身赴任となったのですが、ほとんど海外での生活となりました。そうそう、登山、サーフィン、カヌーなどアウトドアスポーツも趣味として長く楽しんでいますが、これも和歌山の自然の中で育った影響でしょうね。

■ この仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

和歌山県庁では、県民のために何をすべきかと考えながら真剣に仕事をしていましたから、県民の方から直接感謝の声を聴けた時が一番うれしかったですね。三菱商事では、海外でのプロジェクトマネジメントの仕事が主でしたから、プロジェクトが成功し、何十人ものスタッフが自分の子供や家族に「あれはお父さん(お母さん)がやった仕事なんだよ。」と自慢げに話しているのを見ることが一番の喜びでした。良いプロジェクトとは、関わったすべての人たちが自分の誇りだと思えるプロジェクトなのだと思います。

■ この仕事をして辛かったことは何ですか?

和歌山県庁では、楽をしたい、責任を取りたくないなど、自分のことばかりを考える役所独特の組織風土があり、県民のためにと真剣に仕事をすればするほど、役所内から中傷されたりすることがありました。やはりこれには少し傷つきました。もちろん、応援、協力してくれる仲間もいましたし、そんなことで、めげたりはしませんでしたが。

三菱商事では、みなさんが一生訪れないような海外の辺境の地で働くことも多く、いつもいろいろな危険と隣り合わせで暮らしていました。そんな時に母が亡くなり、葬式にも出られなかったことが、やはり辛かったですね。

■ 高校生へメッセージをお願いします。

大学で過ごす、20歳前後の4年間は、子供から大人へとみなさんが成長するとても重要な時期です。頭も体も柔らかく、すべての経験を吸収し蓄え、その後の人生の糧とすることのできる時期だと思います。大学のラグビー選手を題材にした松任谷由実さんの楽曲に「少年は戦士になる」という歌詞があります。本当にその通りだなと思います。観光学科では、皆さんが希望すれば、様々な貴重な体験を積む機会を提供できる用意をしています。但し、経験を積むというのは、どんな小さなことでも、たとえ失敗したとしても、決して諦めずに最後までやり切るということです。途中で諦めれば、そこで終わり、それは経験にはなりません。みなさんと一緒に様々な体験を通じて楽しく学べる日が来ることを期待しています。

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

マーケティング、ビジネスモデル、農業ビジネス、食料ビジネス、国際情勢、行政改革、地方行政、DMO、観光行政、地方観光ビジネス、地域づくりなど。