教員紹介(保健医療学部 看護学科)

教授

中島 登美子 (Tomiko Nakajima)

所属
保健医療学部 看護学科
看護学研究科 看護学専攻
専門

学 部:子どもと家族を対象とする小児看護学

大学院:子どもと家族に関する研究、母親の愛着、早期産体験の癒し、カンガルーケア、デベロップメンタルケア、新生児集中治療室(NICU)における音環境

主な担当科目(学部)

小児健康看護学概論、小児看護援助論、小児看護学実習等

主な研究テーマ

母子関係の形成、子どもの眠りに関すること 等

主な著作等
中島登美子(2000),カンガルーケアを実施した母親の早期産体験の癒し,看護研究,33(4),331-342.
中島登美子(2001),母親の愛着尺度日本版の信頼性・妥当性の検討,日本看護科学会誌,21(1),18.

Q1.現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

これまで子どもと家族に関する教育・研究に多くの時間を費やしてきました。

研究は、少し早く生まれた子どもとその母親がどのように関係を築いていくのかを調べてきました。

幼い頃に育まれた家族との関係性は、その人の生き方の拠り所になると思います。

Q2.プロフィール

看護師としての臨床経験を経て教員となりました。大学院では、少し早く生まれた子どもを母親がその胸の中に入れてケアするカンガルーケアが、どのように母子関係を築いていくのかを解明し、そのルーツである南米コロンビアの医療者とのつながりから、世の中にある多様さを垣間見、狭い視野に陥りがちな自らの立ち位置を考えさせられています。

Q3.看護師の仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

医療職は人々が病を持ちながらもその人らしく生きることに携わっているので、何気ない場面で嬉しさを感じることがあります。このような日常的なことから、人の生きるありようを身近に感じ取れる能力が育まれると思います。そうすると、世の中の様々な状況に動揺しなくなりますし、自分らしい生き方も見出せるのではないでしょうか。

Q4.看護師の仕事をして辛かったことは何ですか?

辛いというよりも、医療現場では、人には生きられる限界があるということを受け入れなければいけない時があります。悲しむことや辛さを感じることも時に必要です。

Q5.高校生へのメッセージ

自分らしい生き方ができるよう、日々の生活リズムを整え地道に学習してください。