教員紹介(社会学部 社会学科)

教授

山本 敏幸 (Toshiyuki Yamamoto)

所属
社会学部 社会学科
専門

社会学xデータサイエンス(教育工学)、情報工学、交渉学 、ソーシャルアントレプレナー、など

主な担当科目(学部)

サービスラーニング(丹波地域)、システム思考、デザイン思考、データベース基礎、情報ネットワーク演習、仕事とキャリア形成Ⅰ&II、ICTリテラシー

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

現在、ICTを活用した教育の分野の中で、データサイエンスとAuthentic Curriculum/Assessment Designの融合をテーマに研究を行っています。コロナ禍の中、非常時態の教育について、大学の教員、職員を対象に講演をおこなったり、論説を書いたりしてオンライン授業についてハンズオンの研修を担当し、啓蒙活動をおこなってきました。特に、外国語を担当する常勤・非常勤の先生を対象としたオンライン授業のための研修グループを仲間達と立ち上げ、コミュニティーとして互いに助け合って、乗り切ってきました。

そんな中、世界の大学の優れた先生達とWebinarでコロナ禍の非常時のオンライン授業についてパネルディスカッションを繰り返す中、次第にNew Education Normalの大学教育について考えるようになってきました。これからは非常時と平時の教育が共存する学びの環境について、みんなで考えていかねばならないことを知りました。

また、この10年間ほどは、Social Entrepreneurshipという分野の授業をシンガポールや台湾の大学の教授たちといっしょに授業をおこなっています。これは、社会の様々なところに目を向けて問題点に気づき、少しでもこれからの生活や社会がよくなるように解決策を考えていくというものです。単なるアイディアで気で終わらないように取り扱ったテーマをもとに起業することまでを企画しようという大学生の社会への関心を深めるための分野です。この分野にICTやゲーム理論を関連づけてNew Education Normalでの教育パラダイムを展開する研究をしていこうと考えています。

■ プロフィール

私は石川県小松市の出身で、小松高校から獨協大学ヘ進みました。獨協大学はドイツ哲学者、カントの研究をされた天野先生が創立された大学です。そこで、英語学(理論言語学)を学び、それが縁で、上智大学で言語学を学びました。 その後、アメリカへ留学し、言語学の研究を続けました。気がつけば20年以上の月日が過ぎていました。その時期はちょうどパーソナルコンピューターが教育に活用され始めた時期で、コンピューターを活用した教育の研究が盛んになっていました。 次第に教育にインターネットも導入され、コンピューターネットワークを使った教育が主流になってきました。教育工学で学位を取って、日本に帰ってきました。今は専門を活かし、海外の大学と交流授業をおこなっています。また、留学生も交えて、丹波地域で地元の高校生達とも協働で、地方創生のプロジェクトをおこなっています。

■ 高校生へのメッセージ

大学とは、これまで経済面、衛生面、環境面すべてにおいて親任せだった子供から脱皮して一人前の大人の社会人となるための4年間を過ごすところです。社会人としての教養と人生の考え方についてしっかりとした自分の哲学を築くところです。人生100年とすると、大学での4年間は人生の25分の1ですが、卒業後から定年退職をするまでの40年以上に大きな影響を与えるとても大事な時期です。皆さんの人生設計、未来創造のお手伝いができればと考えています。

皆さんの明るい未来を創造するためのマインドセットがしっかり身につくように、みなさんといっしょになって、皆さんが「未来の自分自身」とWin-Winな関係づくりができるように未来創造について、皆さんとチームで、考えていきたいと思います。

交渉学、ソーシャル・アントレプレナーシップ、国際交流型の学び、留学での自分磨きや未来社会創造について興味のある方はぜひいっしょに協働していきたいです。本学でいっしょに未来社会について考えていきましょう!

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

【講演】

  • New Education Normal での高等教育展開
  • 未来型COIL形式の授業展開で展開するグローバルリベラルアーツ教育
  • フューチャースキルを涵養する未来型教育パラダイムの提案
  • グローカル・ソーシャルアントレプレナーシップの授業展開

【ワークショップ】

これまでに、社会人と大学生・高校生が一緒に参加して、協働型でおこなう人財育成の研修をANA、IBM, 富士ゼロックス社等の仲間たちと、国内外の大学の教員・学生たちとおこなってきました。さまざまなステークホルダーの混合チームでおこなう、Win-Winな信頼関係を構築・維持するワークショップができます。どちらかというと参加者といっしょにアクティブラーニング・クリティカルシンキングを実践するワークショップが得意です。

  1. 交渉学、地方創生型ワークショップ
  2. New Education NormalでのAuthentic Assessment/Authentic Curriculum Developmentについてのワークショップ
  3. 大学職員・大学のステークホルダー対象の人財育成研修

【コンサル】

ITソリューション系企業へのアドバイジング
資格試験等のテストデザイン・インストラクショナルデザイン