教員紹介(保健医療学部 看護学科)

准教授

谷口 由佳 (Yuka Taniguchi)

所属
保健医療学部 看護学科
専門

老年看護学

主な担当科目(学部)

老年健康看護学概論、老年看護援助論、統合看護実習(老年看護学)、卒業研究

Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

私は現在、意思疎通が難しい高齢者の終末期ケアの質向上に取り組んでいます。

私は、看護師としての臨床経験の中で、療養病床という介護とともに医療必要度が高く、長期にわたり療養される高齢者が入院するための病棟に長く勤めていました。

私はそこで、医療の進歩の陰で、生命は救われたものの意識障害が残り、いわゆる植物状態で人生の終焉までの時を過ごす多くの高齢者と出会いました。そして、このような状態のまま最期を迎える現実を目の前にし、これが本当に人生の最期でいいのだろうか、と心が痛くなりました。“すべての高齢者がその人らしい最期を迎えられるように”、それが今の私の願いであり目標です。

Q2:プロフィール

私は大阪で生まれ、大阪で育ちました。子どもの頃はおばあちゃん子で、そのおばあちゃんの願いもあって、看護師を目指しました。当時は、バレーボールで活躍していたこともあり、バレーボール選手になるという夢もありましたが、今は、看護師の道を選んでよかったと心から思っています。

Q3:看護の仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

看護師の仕事のなかで一番うれしい瞬間は、患者様やご家族様に笑顔があふれた時です。その笑顔が見たくて、看護しているのかもしれません。

Q4.:看護の仕事をして辛かったことは何ですか?

やはり、最期のお別れの時が辛かったです。ですが、そこから多くのことを学びました。辛かったけれどもこの経験が、今の私を支えてくれていると思っています。

Q5:高校生へのメッセージ

看護師は、自分を成長させてくれる素晴らしい職業だと思います。きっかけは何でもいいと思います。まずは、その第一歩を踏み出してみてください。すぐにその魅力に気づくはずです。

Q6:講演・取材など協力可能なテーマ

高齢者の健康、エンドオブライフに関するテーマの講演や取材など協力可能です。また、医療施設への研修会等の講師も可能です。