サービスラーニング

サービスラーニングとは、社会への貢献活動を通じて、学びを深める学修方法です。
低学年であれば、地域での貢献活動により、社会との関わり方や、地域・社会の問題や発見などを通じて、これからの学びにつなげます。高学年では、専門知を地域での貢献活動に活かすことで、今まで気づかなかった自分に出会い、より深い学びに到達できます。

サービスラーニング活動報告

✚2019年度 活動報告一覧

サービスラーニングプログラム

過去のプログラムの一部を紹介しています。

No.1 小学生への学習支援

活動概要 「基礎学力の向上をめざす」小学校3~6年生の児童に対して放課後に学習支援を行う。支援は主に「国語科」「算数科」の自習プリントを使用し、小学校の担当指導者の指示のもと、個別に行う。支援活動は春学期・秋学期ともに10回程度。
学習目標 授業で学修する心理学的な知識を活用しながら、自らの児童期の経験を生かして、発達途上にある小学校児童の学びの実態を観察し、理解する。
「算数科」「国語科の読み書き」の学習支援を通して、児童がどこで何に困難を示しているかを知り、どのような支援の手立てが有効であるかを児童の視点に立って考える。また、児童と共に学習課題へ取り組むことにより、より望ましい子どもへの関わり方を学ぶ。
社会的貢献である学習支援活動を体験した児童の発達や学習に関する知識やスキルを今後、大学で学ぶ心理学の授業でより深い学びにつなげる。
活動によるインパクト 学習上の困難を示す子どもへの基礎的学力向上への一助として機能する。
子どもたちにとっては、身近な異年齢の人との対人関係を体験することができる。また、本活動は三木市の異校種教育機関の連携と協力の実績を構築することができ、児童の保護者及び地域の人たちへの連携と協力関係をより推進することができる。
活動場所 三木市立緑が丘小学校
実施時期 春学期
対象 人間心理学科・1年生以上
履修条件 子どもの心理・発達・教育・福祉・養育などに興味、関心があること
求める学生像 子どもが好きであり、将来教員になることを希望している者
将来児童指導員、施設職員等になることを希望している者

No.2 こどもを知る、こどもから学ぶ

活動概要 遊びや、こども食堂の運営の支援など、さまざまな活動を通して幼児から小学生の成長を支援していきながら、こどもを育成する環境についての理解を深める。
学習目標 ①こどもとその育ちを取り巻く環境について理解できる。
②こどもの実情にあわせて、成長に役立つプログラムを立案し、適切に実行できる。
③心理学の専門科目の内容を活かして、子ども達を理解し、関わることができる。
④活動を通して体験したことを、心理学の専門科目を活用して理解できる。
活動によるインパクト 今のこどもと接することで、地域のこどもの実際を理解することができる。また、地域でのこどもに関する活動の実情や課題、子育てする側の大人の状況についても理解できる。
教室内で学んでいる「発達心理学」「カウンセリング」「教育心理学」等の科目の理解が促進されたり、これらの科目の知識や技能を活用することができる。
活動に参加しているこどもに比較的年齢が近い学生が関わることで、こどもにとってのロールモデルを提供することにつながる。
活動場所 緑が丘中2丁目公園、地域交流施設「みんなのひろば おおきなき」
実施時期 春学期
対象 人間心理学科・1年生以上
履修条件 こどもの成長や、子育て環境、親子関係、他人のお世話に興味があり、自分から積極的に活動できる学生。関連科目を履修していること、または、活動後に履修する予定の学生。
関連科目 「発達心理学」「教育心理学」「カウンセリング」

No.3 外国人児童・生徒の学習支援と交流促進

活動概要 三木市在住の外国人児童・生徒と触れ合う活動を通じて、彼らが日本で暮らす上で感じる問題点などを共感的に理解する。学習支援を通じて外国人と日本語でコミュニケーションをとる場合に配慮すべき点を発見したり、彼らが抱えている文化的・宗教的な背景を踏まえた交流の仕方を身に付ける。
また、外国人の子どもたち同士の交流にかかる困難さを感じ取りながら、彼らにとって、この国が、このまちが、自分たちの居場所として認めうるものになるにはどうしたらよいかを考える。
学習目標 ①日本国内に居住する外国人の概要、その子どもたちが置かれている教育上の問題について説明することができる。
②外国人にとって、日本語によるコミュニケーションの難しさがどのへんにあるかを理解し、それを説明することができる。
③宗教的・文化的な違いについて理解し、これを受け入れ、ともに生きる方法について自分なりにりかいし、整理し、伝えることができる。
④外国人の子どもたちとの交流を通じて、多様性の実際に触れ、受け入れ、交流することができる。
活動によるインパクト 異文化理解の一端として、外国人が日本で暮らす際に生じる問題を理解し、共感し、助け合いのこころを養うこと。外国人の受入れを進めている我が国において、外国人との共生に伴う諸問題を考えるようになること。
外国人の子ども達にとっては、大学生のお姉さん、お兄さんが頼りになる存在であり、大学(キャンパス)は彼らにとって、一つのよりどころになりうると思ってもらえるようになること。ひいては、大学が地域社会における異文化共生の結節点として機能しうる場所になりうることを地域社会に知ってもらうこと。
活動場所 三木キャンパス 他学外
実施時期 春・夏学期
対象 人間心理学科・1年以上
求める学生像 いろいろな子どもがいます。それを受け入れ、積極的にかかわろうとする人
いろいろな活動をします。途中で投げ出さない責任感のある人

No.4 図書館における音楽と知の融合 ~わくわく図書館をめざして~

活動概要 学生の活字離れが叫ばれて久しい。このプログラムでは、三木市立中央図書館のフィールドとして、自ら利用者ととなり公共図書館の役割を知るとともに、新たな利用者の開拓を目指したプログラムを提案する。現在実践されている子ども向けプログラム「わくわく夜の図書館」の活動支援を行ったのち、大人のためのプログラムを企画・運営し、それらの経験をもとに次年度プログラムを立案する。
学習目標 ①大学図書館と公共図書館の特徴と活動を知る
②図書館の利用促進についてプランニングする
③音楽の持つ効果を知る。~音楽療法を知る
活動によるインパクト 活字離れの環境を学生の目線で変化をもたらすことができる。学校連携の具体化。
活動場所 三木市立中央図書館、関西国際大学メディアライブラリー
実施時期 春・夏学期
対象 人間心理学科・1年以上
履修条件 事前事後学修及び現地活動に全て参加できること
求める学生像 図書館の活動に興味があること。事前学修、現地実習、事後学修に積極的に取り組めること

No.6 動物と学ぶ ~ホースランドパークでのサービス活動を介しての自己【対人理解】~

活動概要 現地活動として、三木ホースランドパークにおいて
・厩舎作業を中心としたサービス活動を行う。
・現地においてAAT(動物介在療法)に基礎を置いた自己理解ー対人関係のワークを行う。
その前提として、同施設および動物に関わる上での安全管理、理論的前提となるAATについて事前学修で学ぶ。
事後学修おいて活動全体を振り返り、提案を行い、報告会に向けて準備を行う。
学習目標 ①三木ホースランドパークの沿革と概要について説明することができる。
②AATおよびAAAの基礎知識について説明することができる。
③自己及び対人理解における馬介在活動の有用性について説明することができる。
④三木ホースランドパークでの活動について提案を行うことができる。
活動によるインパクト 社会ではたらく(またインターンシップの前提となる)基礎を身につける。
臨床心理学を学び、将来的に実践し田植での裾野を広げる。
動物との関わりを通じて、自己及び他者を尊重することを学ぶ。
AATの基本的な学びを通じて、自己および他者について理解を深める。
このプログラムを通じて同施設の持つ資源を再発見し、地域の活性化につなげたい。
活動場所 三木ホースランドパーク
実施時期 春・夏・秋学期
対象 人間心理学科・1年以上
履修条件 臨床倫理学概論(2年春)を2年次に履修する、あるいは既に履修していることが望ましい。
求める学生像 真摯で意欲的な参加姿勢が必須条件である。動物と関わることにはリスクが伴う。それを理解したうえで自己および他者の安全配慮する必要がある。

No.7 子どもと学ぶ ~子どもの前に立ち、横に歩み寄り、後ろからついていく~

活動概要 小学生を対象とした野外活動プログラムに参画し、サポートスタッフとしての経験を積んだ後、最後は自らプログラムを企画・立案し、実施・運営する。
体験学習①「逃走中!」
参加者の子ども達との関わりを通して、子どもの身体的・心理的・社会的な現状とその背景について学ぶ。
体験学習②「ウォーターバトル!」
子ども心身の成長のために、そのような野外活動プログラムが求められているかを考える。
体験学習③「自主企画プログラム」
現在の子どもを取り巻く現状を踏まえた上で、子どもの心身の成長に寄与する野外プログラムを実施する。
学習目標 ①子どもの心の動きを感じ取り、子どもの心の揺れ動きに合わせたコミュニケーション能力を身につけることができる。
②プログラムを円滑に進行していくファシリテーション能力を身に付けることができる。
③自らプログラムを企画し、計画的に進めながら、実践できる主体的な行動力とマネジメント能力を身につけることができる。
④現在の子ども達を取り巻く身体的・心理的・社会的問題について理解し、対応策を提案することができる。
活動によるインパクト 上記の学習目標を据えた体験学習により、学内における講義科目においても、実践現場をイメージしながら学ぶことができるようになる。さらに、将来の具体的な進路を見据えた学修への取り組みが可能となる。
エオの森キャンプ場へはプログラムの運営をサポートする現地ボランティアの不足を補い、大学生だからこそできる子どもとの関わりを提供できる。地域の公民館へは夏のイベントとしてサマースクールの一端を担うことができる。また、地域における子ども達と大学生のつながりを持つ機会となる。
活動場所 エオの森 研修センター(三木ホースランドパーク内)
実施時期 春・夏学期
対象 全学科・全学年
履修条件 本プログラムの内容は実践的な活動を多く含みます。特に1年生にとっては、わずかな予備知識と最低限のマナーで現地活動を行うため、多くの失敗が伴います。その失敗体験を大切にしながら、実際の現場イメージを持ったうえで、2年次以後の授業(臨床心理学、カウンセリング、ソーシャルスキル演習、リーダーシップ演習など)に望めるよう位置づけています。
求める学生像 多少の苦難でも「楽しむ心」を持って取り組める者
もちろん「独りよがりに楽しむ」のではなく、「他者とともに楽しむ」ことのできる者
教師や臨床心理士を目指している人をはじめ、子どもの心について体験的に学びたい人や、人に関わるコミュニケーション能力、ファシリテーション能力を身に付けたい人

No.8 高齢者を特殊詐欺から守ろう

活動概要 特殊詐欺被害の実態や対策を調査・研究のうえ、学生が考えた防犯対策に関する寸劇や紙芝居を制作し、地域の高齢者に披露することにより、広く情報発信して、被害の未然防止に資する。
学習目標 犯罪の発生実態から様々な問題点を発見のうえ、総合的な防犯対策を検討・提案し、安全安心な地域づくりという困難な問題に取り組むことにより、問題解決力・実行力を養い、規範意識の醸成と生きる力の育成を図る。
活動によるインパクト 犯罪の発生実態から様々な問題点を発見のうえ、総合的な防犯対策を自分たちで検討・考案し、実行するものであることから、問題解決力・実行力が養われるとともに、コミュニケーションスキルが身につき、社会貢献に対する意欲が醸成される。
特殊詐欺被害者の約70%は「自分は大丈夫」という正常性バイアスに苛まれているが、具体的かつ分かりやすい寸劇や紙芝居を観ることにより、特殊詐欺被害を我が事として捉えることができ、適切に対処することが可能となる。その社会貢献度合いは大きい。
活動場所 三木市内における老人会などの団体
実施時期 夏学期
対象 人間心理学科・1年以上
履修条件 犯罪被害から高齢者を守るという情熱があり、責任を持って共同作業ができること
求める学生像 社会問題化している特殊詐欺の絶滅を期して寸劇や紙芝居を制作し、高齢者に披露する授業であることから、最後まで責任を持って共同作業ができること

No.9 小学生への学習支援(秋学期)

活動概要 「基礎学力の向上をめざす」小学校3~6年生の児童に対して放課後に学習支援を行う。支援は主に「国語科」「算数科」の自習プリントを使用し、小学校の担当指導者の指示のもと、個別に行う。
支援活動は春学期・秋学期ともに10回程度。
学習目標 授業で学修する心理学的な知識を活用しながら、自らの児童期の経験を生かして、発達途上にある小学校児童の学びの実態を観察し、理解する。
「算数科」「国語科の読み書き」の学習支援を通して、児童がどこで何に困難を示しているかを知り、どのような支援の手立てが有効であるかを児童の視点に立って考える。また、児童と共に学習課題へ取り組むことにより、より望ましい子どもへの関わり方を学ぶ。
社会的貢献である学習支援活動を体験した児童の発達や学習に関する知識やスキルを今後、大学で学ぶ心理学の授業でより深い学びにつなげる。
活動によるインパクト 学習上の困難を示す子どもへの基礎的学力向上への一助として機能する。
子どもたちにとっては、身近な異年齢の人との対人関係を体験することができる。また、本活動は三木市の異校種教育機関の連携と協力の実績を構築することができ、児童の保護者及び地域の人たちへの連携と協力関係をより推進することができる。
活動場所 三木市立緑が丘小学校
実施時期 秋学期
対象 人間心理学科・1年生以上
履修条件 子どもの心理・発達・教育・福祉・養育などに興味、関心があること
求める学生像 子どもが好きであり、将来教員になることを希望している者
将来児童指導員、施設職員等になることを希望している者

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