【国際コミュニケーション学部】<コラム>カタカナと英語
【2020年11月16日】
日本語には多くの外国からのことば、外来語があります。英語由来の単語も多いので、英語学習の時に、耳にしたことがある単語だったという経験があることでしょう。
でも、違う言語から日本語に直しているので、混同してしまう例があります。
寒くなるこの季節に身につける「コート」と、テニスなどの「コート」は、日本語では同音異義語になっていますが、英語では別の単語で、実は発音も違います。服の方はcoatで、無理矢理カタカナ表記すると「コウト」で、テニスコートの方は courtで「コート」に近い音です。一方で、bowlとballは、日本語でも「ボウル」と「ボール」のように表記され、区別があります。
他に混同される例として、「道」のroadと「領主」のlordも日本語ではどちらも「ロード」になってしまいます。そのため映画のThe Lord of the Ringsは日本では「ロード・オブ・ザ・リング」になっていて、「ロード」を「道」だと思った人も多いのではないでしょうか。また、最初のtheやringsのsがカタカナのタイトルでは消えています!映画のタイトルは、そのままカタカナになっていることが多いのですが、冠詞や複数形が無くなっていることがあるので、原題とカタカナを比べてみると面白いかもしれません。たとえば、Dances with Wolvesは「ダンス・ウィズ・ウルブズ」でwolvesの複数形は残っていますがdancesのsは落とされています。
外来語のおかげで英語学習が楽になることもありますが、英語としては不適切なこともあるので注意が必要です。
(英語コミュニケーション学科 片山 真理)