英語教育のエキスパートの横山雅彦准教授を迎え、2018年に始動した本学独自のTOEIC 対策プログラム(センタープログラム)。これらを受講した学生が、2019年6月のTOEICテストで、最高 805点をマークしたほか、多数が150点以上の大幅スコアアップを果たしました。3人の学生に喜びの声とこれからの抱負を聞きました。
担当教員・職員からのメッセージ
国際コミュニケーション学部
横山 雅彦 准教授
(TOEIC 対策 センタープログラム 担当)
本当の英語の学びがここから始まる!
「TOEIC 対策」センタープログラムを受講した多くの学生が短期間で大幅なスコアアップを果たしたという結果を受けて、教員も学生も本気でコミットすれば必ず結果が出るということを改めて実感しています。去年の春の着任時、200点台、300点台の学生に「必ずスコアを倍にする、満点を取らせる」と宣言したときには、誰一人信じてはくれませんでした。しかし、今ではそれを疑う人はもう一人もいません。
英語の習得に才能は関係ありませんが、日常に英語環境のない日本で英語を習得するには、大変な苦労が必要です。しかし、スポーツでも武道でも、外目から見れば難行苦行でも、本人にしてみれば 「楽しくて仕方がない」ということがありますね。英語もそれと同じ。「大好き」になることです。この講座を受け、成績を伸ばした学生たちに共通するのは、みんな英語が「大好き」になってくれたということ。そうすれば、放っておいても英語を勉強します。勉強しないではいられない。そうなれば、しめたものです。放っておいても、TOEIC 高得点はもうすぐです。
800点、900点の学生が増えれば、それに触発されてがんばる仲間が増えていく。関西国際大学を、そんな「英語のパワースポット」にしたいと思っています。しかし、TOEIC 高得点は大きく豊かな英語の世界の入口にすぎません。一人でも多くの学生が、「その先の世界」、「学びの世界」へ進んでいってほしい。英語 “で” 学んでほしい。僕の専門はアメリカ研究ですが、早くみんなと一緒にアメリカ研究をしたい。その未来にワクワクしています。
学修支援センターではあらゆる学びをサポート!
TOEICは問題数が多いので、スコアアップのためには問題の形式に慣れることと、スピードに乗って問題を解く訓練が必要です。そこで学修支援センターでは、横山先生の講座をサポートするプログラムとして、毎日昼休みに10分の小テストを実施してきました。TOEICの模試を小分けにしたも ので、続けることで苦手なパートが把握できますし、日々の勉強のモチベーションにもつながります。2週間で全問がひとまわりすると、スコアシートを作成して自己分析に役立ててもらいます。毎日のことなので大変ですが、やればやるほど点数が上がるので、受けているうちに面白くなってくる んですね。最初は「最後まで来てくれるのは、せいぜい数人かな」と思っていましたが、約20人がお昼休み返上で一日も欠かさず来てくれて、すごい熱気でした。
TOEICに限らず、学修支援センターではあらゆる学びの相談に乗っていますし、成長したいと思う学生へのサポートを惜しみません。熱意ある教員や職員が、学生の成長を自分のことのように喜ぶ空気もあります。この環境を活かして、これからも思いっきり学んでほしいと願っています。
学修支援センター 木村 泰教 主任
3名の学生へのインタビュー
教育学部 英語コミュニケーション学科
(現 国際コミュニケーション学部)
2 年 石平 航大 さん
(尼崎市立尼崎双星高等学校出身)
2年次春学期にTOEICスコア805点達成! 次の目標は900点!
目標の800点を超え、次の目標は900点です。この数か月、就寝前の数時間は必ず勉強し、枕元に教材を置いて寝て、目が覚めるとすぐ開くことを習慣づけてきました。1日の始まりと終わりに、必ず英語に触れたいと思ったからです。集中して授業を受けるだけでなく、自宅学習をどれだけがんばれるかがスコアアップのカギだと思います。TOEICの勉強を通じて、自分で自分をコントロールする力が身についたことも大きな収穫でした。
横山先生は、当たり前のことをきちんと言ってくださる本当に信頼できる先生です。ここまでがんばれたのも「先生に教えてもらったことをちゃんとやれば、絶対に力がつく」と心から信じることができたからだと思っています。
今のところ、将来の夢は英語教師ですが、TOEICのスコアを活かせる外資系企業にも興味が湧いてきました。自分の英語力にはまだまだ満足していないので、もっともっと力をつけて社会に出たいと思います。秋にはアメリカでの2週間の海外研修に参加するので、スピーキングの力を実践で試すのが楽しみです。
関西国際大学なら、ゼロから英語力を伸ばせます。英語に興味がある人は、どんどんチャレンジしてほしいと思います。
実質わずか2ヶ月で555点→710点に!熱い授業で、闘志が燃える!
私は子どものころから英会話教室に通っていて、英語、特にヒアリングやスピーキングには自信がありました。そのせいもあって、最初は「TOEIC 対策」は受講しなくても大丈夫、と思っていたのですが、受講した友人がどんどん点数を上げていくのを見て「もっとがんばらないと差が付いてしまう!」と思うようになり、2年の春から受講を始めました。
横山先生の授業はとても厳しくて、ずっと集中していないといけません。間違えるとガツンと指摘されるので凹むのですが、自分の未熟さを思い知らされて「もっとがんばらなくちゃ」と闘志が湧きます。文章一つひとつを理詰めで詳しく説明してくれるので、今までなんとなくわかったつもりになっていた文法や英文の構造も、ほんの表面しか理解していなかったことに気づきました。負けず嫌いなので、友達ががんばっている姿に刺激を受けて勉強量が増えました。
英語の勉強に真剣に取り組むようになったことで「英語を使った仕事がしたい」という夢が明確になりつつあります。やったらやるだけ成果が出るし、力も伸びる。今、改めて自分の成長を実感しています。
教育学部 英語コミュニケーション学科
(現 国際コミュニケーション学部)
2 年 大橋 颯希 さん
(兵庫県立社高等学校出身)
教育学部 英語コミュニケーション学科
(現 国際コミュニケーション学部)
2 年 眞喜志 康樹 さん
(沖縄県立具志川高等学校出身)
実質約4ヶ月でTOEICスコア270点アップ!英語を学び、将来の視野が広がりました。
点数はまだまだですが、1年前に比べるとスコアは倍になりました。数字で成長が分かるので充実感があります。高校までは自発的な勉強が苦手で、よく怠けていましたが、「TOEIC対策」を受けたことで学習意欲に火がつきました。今は、通学中でもヒマさえあれば単語帳を開いたり、オバマ元アメリカ大統領のスピーチを繰り返し聞いたり……と、英語に触れる時間を増やしています。自分でも「変わることができたな」と思います。
横山先生は常に満点狙いで、一切妥協がなく、授業は本当に大変ですが、分からないところは、同じことを何度も粘り強く教えてくれて「何が足りないか」「何をすべきか」に気づかせてくれます。厳しいけれど、僕をとことん信じて、チャンスをくれる。本当に信頼できる大人に初めて会ったような気がします。この思いに応えるためにも、頑張るしかありません。実際に、これまでの人生で一番勉強していると思います。
英語を学ぶと、世界の文化や歴史など、さまざまなことに興味が湧くので、視野も広がりました。これからは英語を使って、故郷・沖縄とアメリカとの関わりについて研究してみたいと思っています。スポーツが好きなので、海外で活躍する日本人アスリートをサポートする仕事にも興味が湧いてきました。