経営学部 経営学科
地域マネジメント専攻

地域を舞台に課題に挑戦。
エリアを活性化して元気にする地域プロデューサーをめざす

地域の課題を発見し、地域資源を活用して解決できる地域活性プロデューサーを育成します。少子高齢化、人口減少、経済停滞、自然災害といった多様な課題を前に、持続可能な地域社会をどう構築・マネジメントするか。地域社会の「現場」に出向き、自らテーマを見つけ、その解決に向けた方策を探る能力を身につけていきます。まずは社会が直面する課題に関する基礎知識や、それを理解するための学問的基礎を学修し、様々な組織のリーダーをめざすことができます。

めざす進路

  • 消防士
  • 自衛官
  • 団体職員(商工会議所、商工会、農業協同組合等)
  • 公共施設職員
  • 警察官
  • 地方自治体職員(一般行政職)
  • 金融機関
  • 地域企業

めざす資格・免許

  • 日商簿記検定
  • ファイナンシャル・プランニング技能検定
  • ビジネス能力検定
  • ビジネス・キャリア検定
  • 防災士
  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 高等学校教諭一種免許状(公民)

学びの特色

1
経営学の視点から地域を見る力をつける

地域社会が直面する様々な問題を考えるには、それぞれの問題に関する基礎的な知識や、それを理解するための学問的な基礎が必要になります。地域マネジメント専攻では、1年次に経営学や経済学の基礎を学修し、世の中の諸問題を客観的に見られる知識を身につけます。地域で行う経験学習に向けて、十分な準備を行います。

2
地域の資源を活用した地域創生について学ぶ

2年次からは、「現場で学ぶ」学外での経験学習が増加します。課題に取り組む際には、事前学習として地域が持つ自然、生活文化、歴史、産業などの資源を評価します。その上で現場の課題を受けとめ、地域の資源を最大限に活かした活性化プランを立案。検証を行い、提案をまとめてプレゼンテーションを繰り返します。

3
幅広い課題に関心を持ち解決に取り組む人材へ

ある企業や地域が抱えている課題は、実は他の企業・地域にも通じる普遍的なものであることが少なくありません。地域マネジメントで学ぶことで、SDGsが掲げるような幅広い社会問題に関心を持ち、どんな企業や組織に属しても「良き市民」として解決に向けて努力できる人材になってください。それが次世代リーダーの役割です。

授業紹介

地域マネジメント
グローバル化時代に有効な地域の課題解決施策を考察

高度情報化とグローバル化が進行した現代社会では、これまでの「市場」と「政府」という枠組みでは対処できない問題が増加しています。本講義では、地域における諸問題を解決するために、現在行政などで行われている施策を取り上げ、考察します。そして、社会のイノベーションに対応して地域を発展させるには、今後どのような施策が必要となるかを探っていきます。

コミュニティビジネス
地域の課題をビジネスの手法で解決するための基礎知識を学ぶ

コミュニティビジネスとは、地域資源を活用しながら、地域の課題を「ビジネス」の手法によって解決しようとする事業のことです。これは地域において創業や雇用、働きがい、生きがいを生み出し、地域の活性化に寄与するとされています。本講義では、全国で行われている具体的な取り組み事例を考察し、コミュニティビジネスを行う上での基本的な知識を身につけます。

公共サービス論
私たち自身も一翼を担うべき新しい公共サービスの姿を考える

公共サービスの現場における様々な課題について、事例を通して考察し、実際の現場で必要となる知識や対処法などを考えます。近年では、国・地方自治体だけでなく、民間組織や私たち一人ひとりも公共経営の一翼を担っている当事者である、という意識が求められています。政府や自治体の厳しい財政状況を背景に、「新しい公共サービスのあり方」を考えていきます。

担当教員の声

先の見えない時代も、自分のテーマを追えば、
未来につながります

地域マネジメント専攻では、課題解決型の授業を積極的に取り入れています。「地域マネジメント特論」では、世界の大災害を事例に、被災地における復興の問題を議論しています。様々な社会問題を解決するには、一人ひとりが「良き市民」として関心を持つと同時に、より多くの人々を巻き込む取り組みが不可欠です。みなさんには、そのリーダーをめざしてほしい。先の見えない時代ですが、未来が見えない中で震災復興に向けて懸命に取り組み笑う人たちに、私は何度も接してきました。どんなときも自分のテーマを追い続けていれば、それが未来につながると思います。本学での学びが、みなさんの「人生のテーマ」につながればうれしいです。

林 万平 准教授

●経済学概論 ●国際経済論 ●地域マネジメント特論 ●復興論 ●グローバルスタディ

[経歴]大阪大学経済学部経営学科卒業、大阪大学国際公共政策研究科比較公共政策専攻修士課程修了、
大阪大学国際公共政策研究科比較公共政策専攻博士課程単位取得満期退学、同志社大学 博士(政策科学)。
(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構、(一財)アジア太平洋研究所の研究員を経て現職。
[著書]『災害復興の経済分析―持続的な地域開発と社会的脆弱性(単著)』