保健医療学部 看護学科
看護グローバル専攻

海外研修も経験。グローバル化と多様性への理解を深め、
国際化に対応できる看護専門職者をめざす

日本国内には、すでに多くの外国人が暮らし、病院を受診する人も急増しています。医療の現場でも、語学力や異文化への対応力を備えた看護師が求められています。看護グローバル専攻では、3年次後期に実施される海外研修への参加を通じて、海外の看護および保健医療システムを学ぶとともに、異文化への理解と対応力を高めます。語学力を磨き、多様な文化的背景を持つ人々への理解と共感を育むことで、様々な患者さんに効果的なケアを提供できる看護専門職者をめざします。

めざす進路

  • 病院/助産所/保健所
  • 訪問看護ステーション
  • 市町村保健センター
  • 企業の健康管理部門
  • 福祉施設
  • 大学院進学等

めざす資格・免許

  • 看護師国家試験受験資格
  • 助産師国家試験受験資格(※1)
  • 保健師国家試験受験資格(※1)
  • 養護教諭二種免許状(※2)
  • 防災士

(※1)選択制(※2)保健師の資格を取得し、要件を満たした場合、卒業後取得可能。

学びの特色

1
看護の学びを深め、助産師や保健師の資格取得も可能に

4年間の学習で、看護師だけでなく助産師もしくは保健師の資格取得にも挑戦できます。1年次から、小グループ制のゼミを中心に、一人ひとりの「なりたい看護職」を意識した支援を実施。本学独自の「成長を可視化する学修システム」を活用した学びにより、希望する未来に全力で進むことができます。

2
地域の医療機関や施設と連携
実践的な看護技術を習得

地域の高度先端医療を担う北播磨総合医療センターと提携・協業し、充実した実習を実現。さらにセンターから講師を招き、医療現場の生きた知識や技術を直接学ぶことができます。ほかにも神戸大学医学部附属病院など、多数の県内主要医療機関と提携。実践的な看護力を、確実に身につけることが可能です。

3
多様性を理解し、他者と協働。これからのチーム医療を実践

医療の現場でも、グローバル化や多様化が急速に進んでいます。英語力と異文化理解を高める「看護グローバル専攻」はもちろん、学部全体で「他者を理解し、協働する」力の向上に取り組んでいます。現場での対応力とマネジメント力を身につけ、多くの専門家と力を合わせるチーム医療の基礎を学べます。

担当教員の声

世界で、日本で、文化的ケアを求める人々がいます。
紛争や災害に苦しむ人々に、看護は生きる力を与えます

世界各地で独特な文化が生まれ、人々の生活の中で大切に受け継がれています。いずれも美しく、素晴らしく、敬意を払うべきものです。一方で紛争や災害、差別や迫害、貧困によって苦しむ人々がいるのも確かです。そのような人々に対し、生命・健康・生活・尊厳を守り、全人的ケアを施す看護は、絶大なる力を発揮します。それは看護の基本理念である、「あらゆる場のあらゆる人を対象とする」という普遍性に基づきます。看護グローバル専攻では、海外研修を通して実際に異文化体験をし、日本とは異なる生活や医療を学びます。その中で新たな看護の発見もあるでしょう。様々な人と文化に触れて、自分自身の新しい可能性を見い出してください。

伊藤 尚子 教授

●国際看護論 ●災害看護論 ●統合看護実習

[経歴] 日本赤十字看護大学、千葉大学などを経て2021年4月本学に着任。国際看護学・災害看護学が専門。国際協力機構(JICA)専門家などにより、多くの国において国際協力活動を実践。国際看護・災害看護に関連する著書多数。研究テーマは「難民支援」「災害時の在日外国人支援」などで、海外の研究者との交流を多く持つ。