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    【心理学部】< 心理学コラム >『犯行動機の解明が、容疑者の逮捕につながるか?②』

     

    【2021年4月22日】

    なぜ動機の解明が必要なのか?


    刑事法的には、「犯罪」とは『構成要件に該当し違法有責な行為をいう』と言われます。

    「構成要件」とは刑法に書いてある行為のことで、殺人であれば「人を殺した」、強盗であれば「暴行または脅迫を用いて他人の財物を強取した」という行為に該当します。


    「違法」と言うのは、法に反してということで、警察官が職務で犯人を射殺した場合などは正当な行為で違法ではありません。


    「有責」とういうのは責任能力が在る者による犯行ということで、例えば子供による行為(刑法では14歳未満)を罪に問うことは出来ません。


    ここに述べたそれぞれの要素が整って人を罪に問うことが出来るのです。

    そして、刑法では「罪を犯す意思がない行為は、罰しない」とあります。これが「故意」と言われるものです。

    TVの刑事もので「犯意は?」というセリフで言われるものです。

    つまり人を殺そうとする気持ち、人を殴ったり蹴ったり、言葉で脅したりして他人の物を取り上げてやろとする気持ちが必要なのです。


    人間は他の哺乳類と違い人を食べるため(捕食のため)に人を殺すことはありません。全く何も考えず人を殺すことはあり得ないのです。

    何らかの相手に対する敵意の感情が存在します。その感情が「動機」であり、その動機を明らかにすることにより、犯罪の全容が見えてくると評論家等は語ります。

    判例では殺人を例にとると、自分の行為によって「人が死ぬ」という事実を理解し、「人が死んでもやむを得ない」との思いがあれば殺人罪は成立するとされています。

    つまり、和歌山毒入りカレー事件で動機が「未解明」のまま、最高裁で死刑判決が確定した事実を見ると必ずしも「動機」が必要ではないのです。

    では、どうして「動機の解明」とマスコミ等では声高に言われるのでしょう?


    私見ですが、「動機」が明確になるとマスコミが重視するストーリー性が浮き彫りにされるからではないかと思います。

    「ストーリー性」いわゆる物語がそこに生まれ、あたかもドラマを見るがごとく事件を語ることが出来るからではないでしょうか?


    しかし「事実は小説より奇なり」と言われるほど「動機」や「事件の全容解明」は簡単ではなく、事実のみで派手なストーリーが生まれることは稀です。

    捜査官は一つ一つの証拠に基づいて客観的に矛盾のない供述を容疑者から得るため真剣勝負で取調べを行います。

    もちろん、机をたたいて怒鳴りながら容疑者を自供させる、取調室でカツ丼を食べさせるなどの行為はあり得ません。


    犯罪によっては取調べの様子がすべて録音録画され裁判上の証拠として取り扱われます。

    取調べは頭脳戦であり、如何に容疑者から供述を引き出すか心理戦を繰り広げているのです。


    取調べはカウンセリングのようなものであると述べられている学者の方もおられます。まさに心理学的要素を駆使して取調べが行われているということではないでしょうか。

     

    警察官を目指している学生の方は本学で実践的な犯罪心理学を学び、夢を叶えて頂きたいと思います。


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    【 心理学部 髙橋 浩樹 教授 】

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