教授 中山 誠 (Makoto Nakayama)
所属学部 |
人間科学部 人間心理学科 |
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専門 | 犯罪心理学、生理心理学 |
主な担当科目
捜査心理学、応用犯罪心理学、犯罪災害報道論、心理学研究法(実験)
現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
学生時代は,心電図や脳波を指標とした実験心理学を専攻していましたが,それがきっかけで科学捜査研究所に勤務することになり,ポリグラフ検査(ウソ発見)を担当して,27年間従事しました。この間、県内で発生した殺人事件を中心に、すべての重要特異事件に関わりました。
私が書いた検査結果回答書(鑑定書)が証拠採用され、死刑判決を受けた被告も2名いました。しかしながら、最も重要なことは、殺害の十分な動機(たとえば、恨みなど)があり、本人が主張するアリバイの裏付けがとれないような状態で、検査する場面ですね。
実際は事件に関与していないが、刑事が犯行を疑うには十分な場面で、無実の証明をするというのは有罪の立証よりも難しい。その意味では、ウソ発見機というよりは真実証明器の側面があるということです。
今はもう、実際の容疑者を検査することはありませんが、警察で使っているのと同等の機械が本学には備えられているので、大学生に模擬犯罪をやらせて、ポリグラフ検査の研究を続けていますし、卒業研究で実験をする学生もいます。
プロフィール
毎日のニュースを見て、犯人は誰かというプロファリングをしているのが、好きですね。
高校生へのメッセージ
年度末にアメリカ合衆国に学生と一緒に、安心安全に向けての調査をしています。一昨年は児童虐待、昨年は取り調べの可視化と性犯罪者の登録制度、今年は少年非行と犯罪被害者支援について、10日間ほど滞在し、シアトル市警察本部やキング郡検察庁、あるいは弁護士事務所を訪れて、犯罪の多いアメリカ合衆国から学べる制度の導入を検討をしています。国際的なレベルでの調査をしたいなら、飛行機代は大学持ちなので一緒に行きましょう。
講演・取材など協力可能なテーマ
特殊詐欺(オレオレ詐欺)、子供の防犯、犯罪捜査全般