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    【社会学部】社会学はどんな学問ですか

     

    【2021年9月6日】

    「社会学はどんな学問ですか」と質問されたら、多くの社会学者は異口同音に「社会についての学問です」と答えます。

    この答えは、たしかに正しいのですが、「それでは社会とは何ですか」という問いを生み出してしまいます。


    この問いは超難問です。 そこでこの問いへの解答は、ひとまず後回しにして、「そもそも社会というものは存在するのですか」という問いから考えてみることにしましょう。


    「社会というものは存在するのですか」という問いを考える上で、興味深い発言があります。それは2020年3月に新型コロナウイルスに感染し、自己隔離していたイギリスのジョンソン首相が「社会というようなものはたしかに存在します(There really is such a thing as society)」という発言をしたことです。


    この発言が注目されるのは、多くの英国通の人びとに、サッチャー首相が1987年に「社会といったものは存在しません。存在するのは、個々の男性と女性や家族です。」と発言したことを思い出させたからです。サッチャー首相は、第二次世界大戦後から続いてきたイギリスの福祉国家体制を批判して、個人主義にもとづく社会-「自己責任」を軸とした個人主義を強調し、公助を重視しない社会-を創り出そうとして、「社会といったものは存在しません」と発言したのです。


    同じイギリスの保守党の政治家でありながら、二人の首相の相反する見解から明らかになるのは、社会という存在は、映像や写真によって完全に可視化して表現することはできないということです。つまり社会というものは、人間の思考による抽象化のプロセスを経て理解可能になります。それ故、人によって社会のとらえ方が異なってくることがあります。


    しかし社会というものを考える際には、いくつかの共通項があります。それは、二人以上の関係をとらえようとしていること・この関係が良好であると協調的な関係が成立すること・集団や組織が形成され、その集団や組織によって個人が守られていること・さらには人びとの生活は制度や国家のもとで営まれていること、などです。


    以上のことから、社会は次のように定義できます。

    「私と他者が出会うところに社会は成立しており、これこそが社会なのだ」と。


    社会学は、この社会という存在を、具体的な社会現象や社会問題、たとえば少子高齢化・情報化・グローバル化・AIと生殖補助医療・地球環境問題といったものの分析を通して解明しようとしています。その上で私たちすべてにとって、日々の営みが充実しているような社会を創り出すことをめざしています。

    「すべての人が幸せになることなんて無理だ」と冷ややかに言われそうですが、高い志をもって将来の社会をデザインしようとする学問、それが社会学なのです。



    社会学部 社会学科 友枝 敏雄

    ⇒ 社会学部ページ

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