
クロストーク
VOL.01
初代学部長
渡辺 陽介氏

在学生
2025年4月、既存の国際コミュニケーション学部が再編され、
今回は、そのグローバル学部の初代学部長である渡辺陽介氏と、
学生たちのリアルな声と、
-
初代学部長
渡辺 陽介氏
-
3年生
福永 真美さん
-
1年生 インドネシア
出身
アミダトゥル イッザ
AMIDATUL IZZAHさん
-
1年生
植木 晴也さん
-
2年生 ベトナム
出身
カオ ティ ニュー ゴック
CAO THI NHU NGOCさん
-
1年生 インドネシア
出身
ディエン アジザ
DIEN AZIZAHさん
Dialogue Theme. 01
関西国際大学を選んだ理由

-
皆さんはどのような理由や期待を持って、関西国際大学に入学されたのでしょうか?
-
中学生の頃から世界の国々に興味があったのですが、英語で調べるとまた別の視点が広がると感じていました。大学で英語を学びたいと思い、優秀な先生ばかりで、TOEICや留学のサポートも厚い関西国際大学を選びました。
-
私は生まれも育ちも日本ですが、両親はベトナム人。ずっと日本語とベトナム語を使って過ごしてきたので、それを活かしたいと考えました。関西国際大学は留学生が多いので、交流しながら、英語力も向上できたらいいなと思いました。
-
もともとベトナムの大学に通っていたのですが、グローバルコミュニケーションについて学べる大学を探していて、2年次で編入しました。オンライン受験でしたが、関西国際大学のスタッフの方が親身にサポートしてくれて助かりました。
-
私がインドネシアから関西国際大学に留学したのは、この学部で国際的なスキルを身につけるためです。少人数クラスなので学びやすく、カリキュラムも魅力的です。成績評価によって学費をサポートするGPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度もモチベーションにつながります。
-
私もインドネシア出身です。入学前は、神戸の日本語学校で日本語を学んでいました。オープンキャンパスでいろいろ話を聞いて、日本語の勉強会など、留学生向けのサポートが充実していたのでひかれました。
-
私も大学時代にアメリカに留学した経験があります。その後、共同通信社の記者になり、計19年間、国外に住みました。やはり、20歳前後というのは、語学にしても、経験にしても、体にしっかりと染み込んでいきます。だから、皆さんも「自らを変えるチャンス」を逃さず、勉強も人とのかかわりも、留学も、どんどん挑戦していってほしいです。
Dialogue Theme. 02
グローバルな学部で学んでみる

-
学内は、留学生が本当に多いです。英語だけでなく、あちこちで日本語以外のいろんな言語が聞こえますし、留学生の友だちもできました。日常的に外国語で会話し、語学や国際感覚を学べる環境です。
-
私は2年生のとき、台湾に4か月間、留学しました。現地の寮には韓国人の学生もいて、勇気を出して話しかけたら仲良くなって。帰国後も連絡を取り合うなど、語学の勉強をもっとがんばろうと思うきっかけになりました。
-
私の場合、ベトナムでも日本語を学べたのですが、やっぱり日本に来たほうが日本語でコミュニケーションする機会は多いので(笑)、上達が早いと感じています。得意ではなかった英語もしっかり学べています。
-
私も関西国際大学で英語と日本語を学び、どちらも凄く伸びました。先生方のプロフェッショナルな指導に感謝しています。日本に来たとき、一番のカルチャーショックは「ごみの分別」でした。インドネシアでは分別せず、そのまま捨てるのが当たり前なので。今は友だちと一緒にアパートに住んでいます。
-
その友だちは私です(笑)。私は言語学に興味があり、日本語と英語を学んでいます。大学では日本人の友だちも、外国人の友だちもたくさんできて、話すことで日本語と英語の能力が伸びています。日本人はあまり喋らない印象があったのですが、大学でいろんな友だちと出会い、その印象は覆されました!
-
世界について学ぶことは、自分について学ぶことでもあります。外国に触れることで、自分のことや自分の国のことを発見できます。たとえば、日本にしかない習慣や表現があり、インドネシアにしかない習慣や表現がある。その一方で、「人間って変わらないな」と感じるような、共通する部分もある。グローバルスタディというのは、グローバルな現場に身を置いて、そういう発見をすること。そこが醍醐味で、面白さではないでしょうか。
Dialogue Theme. 03
神戸の大学で学ぶことの意義

-
神戸に来て感じたのは、日本ぽくない建物が多いというか、海外の雰囲気。だからいろんな外国人が馴染みやすいのかなと思います。
-
神戸にはイスラム教の礼拝堂「モスク」もあって、授業で初めて訪れました。SNSの写真で見るのと、実際に体感するのとでは、迫力も感じるものも違いました。
-
神戸には、ユダヤ教の会堂「シナゴーグ」もありますね。神戸で学ぶ価値とは、現場を経験できることではないでしょうか。街に積み重なったグローバルな歴史というのは、そこで学ぶ人に必ず影響しますし、こういう場所で学べることは本当にラッキーだと思います。街中に新しい世界への入口がある、そんな場所って日本全国でもなかなかありません。
-
以前、バングラデシュ出身の学生においしいお店を教えてもらったんですけど、神戸はケバブやハラール料理も多いですよね。少しずつ開拓していきたいと思っています。
-
私は授業でフィリピン料理を作り、味もおいしくて興味が高まりました。その授業は教会で料理を作り、公園でホームレスの方に炊き出しとして提供する内容で。そういう意味でも印象に残っています。
-
「グローバルリサーチ」の授業では、日本に住む外国人が直面する問題について研究しています。たとえば、賃貸物件を借りるのが難しかったり、過酷な労働環境や底賃金といった問題もあります。
-
貧困や環境など、社会問題はどの国にもあります。それを自分の国と比較し、共通点や相違点を見つける。グローバルを学ぶということは、その国の社会問題を学ぶことでもあります。
Dialogue Theme. 04
将来の目標や夢について

-
皆さんは卒業後、どのように活躍したいと考えていますか?
-
関西国際大学で学んだことを活かして、日本に住む外国人をサポートしたいと考えています。
-
私は通訳をめざしています。ベトナム人の両親は日本語が上手く話せず、苦労するのをずっと見てきました。中学3年生ぐらいから書類の手続きを手伝ったり、通訳をしたりしていたのですが、親やその友人からも凄く感謝されて、やりがいを感じました。
-
日本とベトナムの合併企業もどんどん増えていくでしょうから、需要は高いと思います。
-
私は教育分野で働き、語学学校のような場所を作りたいと思っています。英語や日本語をはじめ、様々な言語を学びながら、異なる文化の人たちがコミュニケーションできる場所を思い描いています。言語は、自分の可能性を広げてくれるものだと感じています。
-
私の目標は、グローバル企業に入り、国際問題を解決すること。あとは、世界と日本をつなぐ架け橋になることです。
-
今は、大学院への進学を視野に入れています。その後はまだ定まっていなくて、研究者になるのもいいですし、グローバル企業に就職して海外で働くのもいいかなと。
-
この関西国際大学を、皆さんがジャンプするための跳躍台にしてもらいたいですね。この恵まれた学びの環境を最大限利用し、自分のなりたいものに向かっていってください。LIVE&LEARN、「生きながら学ぶ」という言葉があるように、自分で経験してみて、初めて学べること、身につくことがあります。情報が氾濫する時代。経験を通して、ブレない「心の根本」を育んでくれることを願っています。