
6月2日(水)から5日(土)にかけて、こども学専攻の1年生を対象とした海外研修(教育保育コースは韓国、教育専修コースは台湾)が行われました。園庭開放事業やこどもクラブでの経験をふまえ、尼崎のこどもたちにお手伝いをする上での手がかりを得ることを海外研修の主な目的としています。
韓国では次のような取り組みが行われました。
6月3日(木) 午前中は、こどもたちの輝くような笑顔に迎えられ、幼稚園・保育所を見学しました。こどもたちの遊びの輪に加わって韓国の遊びを肌で感じたり、折り紙などの日本の遊びを披露したりしました。午後は、東南保健大学の学生との交流です。こどもの遊びに関する出し物をお互いに披露したり、
こどもの居場所をめぐって活発な議論が交わされたりしました。
6月4日(金) この日は、水原市内の児童公園や幼稚園の整備状況に関するフィールドワークを実施しました。夏を思わせる暑さのなかで歩き回って得た調査結果を整理し、夜にポスターセッション形式で発表し合いました。これらの取り組みを通じて、こどもの居場所に関する理解もいっそう深まったことでしょう。
台湾では、以下のような取り組みとなりました。
6月3日(木)台中教育大学附属小学校を朝9時に訪れた総勢65名は、その後夕方5時までのほぼ1日を子どもたちと一緒に過ごすという、日本でもなかなか体験できない時間を持つことができました。算数や英語の授業、
劇発表会、放課後の生活班での活動と続き、校長先生のおっしゃった「うちの子どもたちはパワフルですよ」のお言葉を文字通り実感しました。さらに近くにある民間の「安親班」での活動についても見学と同時に説明も受け、子どもたちの居場所作りに腐心する台湾の現状を学びました。
6月4日(金)朝8時半から台中教育大学を訪れました。オレンジの帽子とお揃いのTシャツに身を包んだ教育学系の学生達に出迎えられ、グループごとに校内の説明を受けながら、親交を深めていきました。子ども向けのおもちゃ作りや台中名物の太陽餅作りをともに行い、すっかり打ち解けあった後、昨日の附小見学での感想や意見も交えて、教育に関する諸問題についての全体意見交換会に真剣に取り組みました。その後はフィールドワークに出かけ、台湾の誰もが薦める夜市にまでともに活動を続けました。
たくさんの気づきを得て、台湾・韓国から帰国した学生たちは今後、まだ点でしかない気づきを線から面に広げるべく、尼崎のこどもたちの居場所作りのお手伝いに向けた準備にとりくんでいきます。