活動報告
"" 【教育福祉学科福祉学専攻】教育サービスラーニングⅠ市川町貢献活動  2010年6月11日~13日

市川町貢献活動写真6月11日(金)~13日(日)、兵庫県市川町の棚田で援農を通した1年生のサービスラーニングⅠを実施しました。金曜日の5限終了後、2Fレストランで夕食を済ませ、尼崎キャンパスからバスで出発。到着は9時を過ぎ明日の予定を確認し就寝、明日は過酷な一日を送ることを知らずに・・・。

 そして、いよいよ田植え作業です。天候に恵まれ程よい太陽に照らされながら、泥に足をつっこみ田植えに専念しました。この地域で有機農業を営んでおられる牛尾さんから親身に指導をして頂きました。学生は言われるがまま、田んぼの中をぎこちなく後ろに下がり、くねくねと稲を植えていきます。なんとかメンターを含む25名の学生が協力し田植えを終えることができました。

さて、昼食休憩をとり、次は農業見学と畑仕事です。畑と田んぼを交互に入れ替えながら、連作障害を防止し、あいがも農法や残飯等から作る飼料に触れ、循環型農業がいかに自然と人にとって優しいかを見聞きすることができました。畑作業時には、すでに学生はクタクタ。手足は真っ赤に焼け、顔には疲労感が漂っています。それでもなんとなく逞しい顔つきになっています。
極めつけは、夕食料理。生きた鶏をつぶし、その地域で採れた野菜を集め、鶏のすき焼料理を作りました。生活とは生命活動であり、命を頂くこと、そして、育んだものを大切に食すことの意味を考える学生もいたようです。食事後のグループワークで多くの学生がそのことについて発表していました。ただし、指導をしてくださった牛尾さんのコメントは、「今日は365日の1日を体験してもらいました。それ以上でもそれ以下でもありませんが、有機農業のことを知ってもらえればそれで満足です。」という言葉に、簡単に命を語る私たちの軽さを見透かされているようにも感じました。

三日目は雨の最終日、柳瀬さんを中心とした地元の方々に岩戸神社(天照大神と須佐王の尊)の案内をして頂き、その後、地元の笠形会館で市川町の自然や歴史についての説明をして頂きました。尾崎町長からの挨拶もあり、民具の展示を拝見させて頂くなど、町の方々との交流の時間はすぐに過ぎてしまいました。最後まで、温かい言葉で見送って頂き、こうして二泊三日のサービスラーニングⅠを無事終えることができました。

これから振り返り作業に入ります。このサービスラーニングⅠの目標である、マナーの習得、生活の意義や個別性への理解、自己発見力、人間関係調整力を培うことを更に深めていきたいと思います。

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