KUIS 関西国際大学
 「教育方法論」本学卒業生で江の川高校教員の南秀紀さんが講演

 11月22日(木)5限の「教育方法論」の授業の中で、本学の卒業生で現在、島根県・江の川高校で教員をしている南秀紀さんが、「私の教師への道、そして今」というテーマで講演しました。


高校、大学で硬式野球部に所属。現在は母校で教鞭をとるかたわら硬式野球部コーチとして活躍

 南さんは、2002年4月に関西国際大学経営学部に入学、4年間硬式野球部に所属しました。2006年3月に卒業し、一般企業に就職して1年間の会社員生活を過ごした後、2007年4月に母校である江の川高校の教員として採用されました。現在は、社会科の科目を担当する傍ら、硬式野球部のコーチとして指導にあたっています。


1年間の会社員生活を経て、「高校野球の監督になる」夢を実現するため高校教員へ

 講演の中で南さんは、高校時代に野球部の監督の影響で教師に憧れたこと、大学時代に苦心した野球部の練習と教職科目の勉強との両立について、就職活動の体験談など、後輩たちを前に、自らが学生時代に体験してきたエピソードを披露しました。卒業後、一般企業に就職して、営業マンとしての働きぶりも板についてき時に、母校の監督から「教員枠が空いた」との連絡を受け、「高校野球の監督になることが夢」だった南さんは、採用試験の面接で「大学、社会人時代の経験を活かして、強くて柔らかく心の広い人間を育てたい」「野球部の恩師ともう一度同じ目標に向かって走りたい」ことを訴え、母校の江の川高校の教員として採用されました。現在は社会科の教員として3年生全クラスの「倫理」を、1年生の特進クラスの「現代社会」を担当。クラブ活動は硬式野球部のコーチを務め、部員と一緒に寮生活をしながら、多忙な日々を送っています。

 将来教員をめざしている学生たちは、授業を進める上で工夫していること、生徒との接し方、担任の先生との関わり方など、南さんが語る学校現場での生の声に熱心に耳を傾けていました。


教師にとって大切なのは「責任感」「コミュニケーション能力」「忍耐力」「気配り」と「熱い気持ち」

 最後に南さんは、教師にとって大切なこととして、「責任感」「コミュニケーション能力」「忍耐力」「気配り」の4つをあげ、「1年間の会社員生活で学んだこの4点は、教師になった今も大変役に立っている」と強調しました。そして、「『熱い気持ち』を持ち続け、いかに自分を犠牲にできるかが大切」とアドバイスしました。

 授業後の感想として受講した学生からは、「南さんの講演は、人をひきつける話術とユーモアに富んでいて、全く飽きさせずあっという間の90分間だった。日頃、生徒に対してよい授業を行っていることが伝わってきた」「自分たちと年齢も近い先輩からの話ということで、とても親近感を感じた。自分も生徒に対して熱い心で接することのできるユーモアにあふれた先生になりたい」「学校現場の生の声が聞けて為になった。来春からの教育実習でぜひ参考にしたい」「講演を通して、南先生の、生徒に対して心と身体全体で向き合っている姿勢と、優しさ、温かさ、誠実さが伝わってきて、本当にいい先生だと思った」というコメントが寄せられました。


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2007/11/24開設