
8月2日(木)から4日(土)までの3日間、公開講座「子ども・造形クラブ」を開催しました。近隣の小学生40名が集まり、教育学部の板良敷敏教授や学生スタッフの指導のもと、学年別に分かれて「ものづくり」に取り組みました。
この講座は、「夏休みに地域の子どもたちに、ものをつくる楽しさを体験してもらおう」と、板良敷教授が今年初めて企画しました。「こども学専攻」の学生ら14名がスタッフとして参加し、この日に備えて、事前研修や準備を行ってきました。将来、教員や保育士をめざす学生にとって、今回子どもたちの造形活動に直接触れることで、「子どもの気持ちを汲み取りながら、支援し励ますことを通して、子どもの造形活動の特徴や技能の発達を理解する」「子どもとのコミュニケーション能力や子どもへの誠実な関わりを学ぶ」という狙いがあります。
子どもたちは、低学年・中学年・高学年の3つのクラスに分かれて、クラスごとに用意された「立体」と「平面」の2種類の作品に挑戦しました。紙粘土のオブジェを吊るしたモビールや、ペットボトルと紙粘土で作った置物、ログハウスなど、子どもたちは、学生スタッフや指導教員のアドバイスを受けながら、自由な発想を働かせて、真剣な眼差しで取り組んでいました。
参加したこどもたちは、「3日間すごく楽しかった。またぜひ参加したい」「ログハウスを初めて作った。はじめは難しそうだと思ったが、お兄さん、お姉さんのアドバイスのおかげで上手にできた」「みんなで一緒に作品を作れて楽しかった」「家や学校ではできない体験ができた」など、3日間の「ものづくり」を満喫したようでした。
一方で、学生スタッフからは、「こどもの創造力は本当にすごいと感じた」「同じものをつくっても、子ども一人ひとり発想が異なり、自由に表現しているのに驚かされた」「作品を制作するのに個人差があり、早く出来上がる子がいる一方でなかなか仕上げられない子がいて、対応が難しかった」「子どもたちとの触れ合いは楽しかったが、子どもに何かを教えることがいかに難しいかがわかった」という感想がありました。
 
学生スタッフ紹介 低・中・高学年に分かれて講習 全員揃って休憩タイム
 
↑低学年(1、2年)クラス・・「風で動くふしぎなカタチのモビール」「きらきら光るお星様いっぱい」
  
↑中学年(3、4年)クラス・・「ペットボトルを芯にした建物・置物・ペン立て」「お星さままで届く高く高く伸びる布の道」
  
↑高学年(5、6年)クラス・・「ログハウス工作」「砂に描く絵」
  
完成!! (左から) モビール(低学年)、紙粘土とペットボトルで作った置物(中学年)、ログハウス(高学年) |