異文化体験を通して自分の意見を伝えようとすることの大切さを実感

DAY2 ―
異文化体験を通して
自分の意見を伝えようとすることの大切さを実感

藤本 真帆 Maho Fujimoto
国際コミュニケーション学部
英語コミュニケーション学科3年

その後、WSUのHawksbury campus に移り、agriculture technology について学びました。まず広大な敷地を有し、最先端の技術を用いた研究に日本人の私たちは驚きの連続でした。農業分野にAIを用いた監視や、ドローンによる受粉、最先端のファイバーを使った成長促進など知らないところでこれほど農業が発達していることにとても驚きました。これを日本で取り入れるためには、長年畑仕事を生業としている人たちを説得する必要があり、反対される可能性が高いだろうなと思いながら、現地の教授の話を聞いていました。

この日は初めて現地の学生と顔合わせをしました。午前中のアクティビティは、現地の学生を交えたグループワークで、生活の中で困っていることからアイデアを出しながら、それに基づくビジネスを考案しました。ideation toolとしてthe SCAMPER technique (substitute, combine, adapt, modify, put to another use, eliminate, reverse )を用いてアイデアを出す練習をします。いきなりディスカッションを始めるのではなく、このようにガイドを示してくれたのでスムーズに意見交換をすることができました。

その日の授業終了後は全員で晩御飯を食べた後、ホームクラブの"eels "というチームのラグビー観戦に向かいました。日本学生はこの時間を今か今かと楽しみにしており、とてもエキサイトしている試合にはとても感動しました。初めてラグビーを見る人が多く、ルールがわかりませんでしたが、隣でWSUスタッフの方がずっと解説をしてくれていたお陰で観戦を楽しむことができました。大学がチームのスポンサーをしているため、とても良い席で応援することができたことも幸運でした。激しくぶつかったり流血したりしているところを見て、次の日も朝は早かったですが観戦後はしばらく興奮状態でした。衝撃は大きかったですが私にとって忘れられない一日です。

以前から様々な文化に興味を持ち、異文化理解を深めその違いを尊重してきましたが、実際にオーストラリアへ渡航し現地の学生や教員とコミュニケーションを取るなかで、他人の意見やどう見られるかは気にせず、自分のやりたいことや主張を行動に移す姿、自分に自信を持って堂々と生活する環境に多大な影響を受けました。 その違いを実感してからは、私も英語に自信はありませんでしたが、まず伝えようとする気持ちが大事なのだと気づきました。伝えようとすれば必ず誰かが汲み取ってくれました。そんな優しい人がたくさんいる環境にも助けられて研修を修了することができました。研修参加の前後で欧米文化への共感と敬意が増したと実感しています。

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