「起業」なんて違う世界のことだと思っていた私が、身近にビジネスアイディアを見出すようになりました。

DAY7―
「起業」なんて違う世界のことだと思っていた私が、身近にビジネスアイディアを見出すように

谷本 楓 Kaede Tanimoto
国際コミュニケーション学部
英語コミュニケーション学科 1回生

この日は自分たちのビジネスモデルをプロトタイプ化することを学びました。プロトタイプとはスケッチ、3Dプリント、クラフトなどを用いて頭の中のイメージを視覚的に表現することで、第三者からのフィードバックを得られたり、無駄を省いたりすることでそのビジネスモデルの本質が見えやすくなります。スケッチを用いてプロトタイプを作成するときの練習をしました。ペンは緩く持ち、あまり考えすぎずに頭に浮かんだまま手を動かすことが大切だと教わりました。

私はリップスティック、相手の子はニンテンドー3DS、この全く違う性質のものから何を生み出せるか最初は見当もつきませんでした。私たちが考案したのはリップカラーを自分好みで混ぜてオリジナルのリップスティックを作ることができるおもちゃです。ゲームは子どもに人気、多くの小さい女の子にとってお母さんの化粧品に興味があっても叱られてしまうという経験からインスピレーションを得たもので、ゲームなら子供もお母さんもお互いにハッピーになれると考えました。

この写真は、ある有名な建築家がスケッチしたもので、右の写真がプロトタイプで左の写真が実際の建物です。私は最初右の写真だけ見せられた時、男の人2人が船のようなものを漕いでいるように見えました。ふにゃふにゃの線からこんなに立派な建物を生み出すことができると知ってとても驚きました。次はペアになりそれぞれ頭の中にぱっと思い浮かんだ製品を言い合い、それらを組み合わせて新しい製品を生み出すというワークを行いました。

プログラムに参加する前は起業という言葉を聞いて私には程遠いテーマだと思っていましたが、チームメンバーも皆初めての取り組みでしたので、分からないことばかりだからこそ素直な気持ちで意見を出し合えたことで良いものができたと思います。 また普段から身の回りにあることから何かビジネスを始められないかという視点を持つことができるようになりました。今回の私のグループテーマが日本のEV車を普及させることでしたので、そのテーマにキッチンカーを組み合わせて新規ビジネスを始めてみたいと思いました。

ウェスタンシドニー大学には学生が新しいビジネスを始めやすいようにオフィスが設けられています。また右の写真のようにユニークなデザインのキャンパスも数多く見られました。日本の街中にもこのような斬新で面白みのある建物が増えてほしいなと思います。オーストラリアでは普段から授業でも自由な発想を大事にし、型にはまらないキャンパスの中で学べるからこそ起業家精神というものが自然と身についていくのかなと感じました。

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