現代GPについて
文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム（現代GP）」とは
平成18年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム（現代GP)」に、本学が申請した「大学、住民及び行政等の協働と地域活性化〜シニア学生受入モデルとサービスラーニングモデルの開発〜」が採択されました。
今回、565件の申請の中から112件、兵庫県内では4大学が選ばれました。
「現代的教育ニーズ取組支援プログラム（現代GP）」は、平成16年度から文部科学省が行っている大学教育改革の支援事業のひとつです。
このプログラムは、社会的要請の強い政策課題（地域活性化への貢献、知的財産関連教育など）に関するテーマを設定し、各大学等が計画している取組の中から、国公私を通じて「優れた取組（Good Practice)」を選びサポートを行います。
また、選ばれた取組を広く社会に情報提供することで、高等教育全体の活性化を促すことを目的にしています。
平成18年度の公募テーマは、次の６つです。
＜テーマ1＞地域活性化への貢献（地元型）
＜テーマ２＞地域活性化への貢献（広域型）
＜テーマ３＞知的財産関連教育の推進
＜テーマ４＞持続可能な社会につながる環境教育の推進
＜テーマ５＞実践的総合キャリア教育の推進
＜テーマ６＞ニーズに基づく人材育成を目指したe-Learning Programの開発
今回選定された本学のプログラム「大学、住民及び行政等の協働と地域活性化〜シニア学生受入モデルとサービスラーニングモデルの開発」は、＜テーマ１．「地域活性化への貢献（地元型）」＞からの採択になります。
■文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム（現代ＧＰ）」
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/004.htm
【文部科学省】平成18年度現代GP選定取組の概要及び選定理由
| 大学等名 |
関西国際大学 |
| テーマ名 |
地域活性化への貢献（地元型） |
| 取組名称 |
大学、住民及び行政等の協働と地域活性化
−シニア学生受入モデルとサービスラーニングモデルの開発− |
| 取組の概要 |
人口減少社会の到来、団塊世代の大量退職等社会構造が大きく変化する中、平成18年4月新入学するシニア学生が参画した取組を実施する。豊かな知識や経験を持つシニア学生を、一般学生と地域のインターフェイスとして地域の課題解決と教育の方法であるサービスラーニングを導入した教育を実施する。シニア学生と一般学生のグループ学習や地域課題への共同の取組を通じて、学生のコミュニケーション・問題解決能力の修得と同時にシニア学生と高等教育との関わりについて検証する。
具体的には、学生消防団の創設、防災マップの作成、子育て支援等地域の安全・安心の確保、住民による多様な地域での互助活動の支援、NPO法人の立ち上げやシニアの持つ知識・技能の地域での共有などによる地域の活性化を、地域住民、行政、留学生、学生及びシニア学生等多様な立場の者が協力して実施する。そのため平成17年11月三木市との間で「協力協定」を結んだ。 |
| 選定理由 |
地域活性化を進めるためには、地域固有の資源を発見して活用することが必要となります。本取組はシニア学生（団塊世代の定年退職者）を大学として組織的に受け入れ、シニア学生を一般学生と地域社会のインターフェイスとして、地元兵庫県三木市の地域活性化を推進するとともに、サービスラーニングとして教育するというものです。地域活性化の具体的内容は、地元に兵庫県広域防災センターが立地することもあり、学生消防団の創設や防災マップの作成など「安全・安心の確保」となっています。地域における安全や安心の実現という課題を一般学生が解決するにあたって、地元のシニア学生の知識や経験を活用し支援するという仕組みが評価されました。
定年退職を迎えつつある団塊世代を地域活性化に活用しようとする試みは全国各地で整備されつつありますが、シニア学生として積極的に大学が受け入れるというものは新規性が認められます。シニア学生の社会貢献などに対する強いニーズや関心があり、それに本取組は応えるとともに、シニア学生に対応するための教育上の仕組みも導入されています。
しかし、本取組においては、具体的な教育目標の設定や教育体制の構築、そしてサービスラーニングの内容が十分に展開されていないようにみえます。また、地域活性化という課題に沿った「安全・安心の確保」や広域防災センターとの連携についても、内容をさらに具体化する等、教育としての有効性を高めることを期待します。
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