具体的な取組(2006〜2008年)

 人口減少下の少子高齢社会である21世紀は前世紀に形作られた多くの役割の転換が 求められる社会です。社会の変化・要請を踏まえて、地元自治体・住民と協働して新しい地域社会をめざし、「大学、住民及び行政との協働による地域活性化プロジェクト」をスタートさせました。

 取組は、住民・学生・大学及び行政が協働して、学生消防隊創設、防災・防犯マップの作成、子育て支援等地域の安全・安心の確保 、住民活動の相互支援、シニアの持つ知識・技能の共有などによる地域の活性化をめざすものです。

 地域に暮らすさまざまな人たち及び機関の参画によるこれらの活動をとおして、あわせて、大学における「教育力の向上」や団塊世代等の受け入れ・セカンドライフへの取組支援を行います。

プロジェクトのマネジメント

 プロジェクト全体のコーディネートを次のように行います。

現代GPプロジェクト運営委員会の設置

教職員・学生が同じテーブルで「目標達成」に向けて議論し実践するスタイル

外部委員等の参画

地域住民、行政、学生等が参加する「評価委員会」の設置

地域との協定

地元「三木市」との協力協定の締結(平成17年11月)
隣接する「兵庫県広域防災センター」との協力協定の締結(平成18年10月)

イベントの実施

三木市市民ふれあい祭りでの「現代GPご当地デビュー」(平成18年11月)
地域活性化シンポジウムの開催(平成19年予定)

情報発信の整備

現代GPプロジェクトに関する情報の共有化と発信

各プロジェクトの事業執行の調整

報告書の作成

各プロジェクトごとの報告書とは別に全体の報告書を作成

(現代GPプロジェクト事務局)

教育プログラムの開発

 本プロジェクトの狙いのひとつである教育方法の改善のため以下の取組を行います。

大学のユニバーサル化と教育手法の開発

2007年の大学全入時代を迎えて、高等教育機関として新たな教育手法を開発します。

サービスラーニングの実践と検証

★大学での学びを、地域貢献に活かすことを通じて学問と社会がどのように結びつくのか、大学での学びを「社会」という眼で「客体化」して、その有用性・有効性を身体で学びます。

★地域の課題発見のために必要な知識・手法、課題を整理するためのスキル、解決に向けた議論をとおしてのチームワーク、地域とのコミュニケーションなど大学での学びを身体により検証する実践的・体験的に学ぶ手法の開発をめざします。

(サービスラーニング室)

シニア受入モデルの開発

 シニア学生の受入のための課題について検証します。

シニア学生への情報提供のあり方

★入学前に提供する情報の整理
★長期(6年)履修モデルの作成
★3年編入生に対するフォローアップ手法の作成等

シニア学生の知識・経験の教育・地域社会での活用モデル

★地域を巻き込んだシニアの「スキルマップ」の作成と活用モデル構築
★シニアの地域社会デビューのためのモデル
★シニアの社会関係に配慮した履修手法

セカンドライフの積極的構築

★経験・体験等を踏まえた多様な暮らし方
★人生の棚卸し(自分史等)の手法の開発
★実践的学習の場の確保

(高等教育研究所・高等教育開発センター)

市民の活動支援

 「シニアの知恵」を地域に活かせる仕組み作りを地域とともに行います。

住民・市民の活動支援

★高齢者の知識・スキルを地域で活用するしくみ「ナレッジバンク」の設立
★住民・市民によるNPO法人設立・運営方法の支援
★学生によるNPO法人の設立と地域での活動

(高等教育研究所・高等教育開発センター)

安全・安心のまちづくり

 地域社会の安心・安全の確保のために、地元自治会やPTA等の団体、行政機関などと協力して、安心・安全のまちづくりをめざします。

安全・安心のまちづくり

★学生による地域パトロール
★防犯マップ・交通安全マップの作成(18年度)
   ・三木市内の犯罪データと学生の現地調査をもとにマップを作成
   ・市民に役立つ防犯・交通安全マップの普及

兵庫県広域防災センターとの連携

★震災時の支援、防災・減災教育と人材養成

学生消防隊(仮称)の創設と地域活動

★大規模災害等緊急時への対応、防災意識の啓発
★AEDの操作の習得と普及

シンポジウムの開催

★地域の防犯等を考えるシンポジウム
   ・住民・行政・研究者等関係者が地域の安心を考えます。

(防犯・防災研究所)

安全・安心の創造

防災サンバガールズ

防災は日ごろの心がけが重要。でも、いざという時は気が動転してしてしまい、とっさの行動が出てこないかもしれません。皆さんにぜひ知っておいていただきたい防災の知識を歌詞にして、サンバのリズムに合わせて踊ります。関西国際大学の学生チアリーダー(Go Girls)が、「防災サンバ」の楽しい振り付けを地域の皆さんにお届けします。防災について楽しく学びましょう。

「ひょうご防災サンバ」のCD作成

大学と兵庫県広域防災センタ−が協力して、サンバを作りました。
振り付けは「防災サンバガールズ」。本年度はCDを作成、来年度はDVDを作成します。

災害弱者に対する防災活動・教育方法の開発

災害時に最も被害を受けやすいのは、高齢者、障害のある人、こどもなど、災害弱者といわれる人たちです。とくに、障害児・者が防災についての理解を深めるためには、分かりやすい情報提供と具体的なプログラムが必要です。この取り組みでは、三木市在住の障害のある人、家族、福祉関係者からの意見をもとに、兵庫県広域防災センター、市民や防災の専門家、大学が連携・共同して、障害のある人向けの防災教育プログラムを開発します。分かりやすいプログラムは、障害のある人だけでなく、こどもや日本語を読むことが苦手な外国人にも役に立ちます。

(TKプロジェクト)

地域の振興・活性化

ご当地検定の実施

★金物のまち三木市発「全国金物検定」
三木市の金物の歴史は古く、江戸時代より優れた技術、技法により今日まで受け継がれてきました。そんな金物を再確認してもらい、全国的にアピールしていくことで、 地域産業の一層の振興を図ります。「技術」「歴史」「文化」「言葉」等さまざまな側面からのアプローチを検討しています。

★市民とともに三木市の歴史、現在を理解する・・「三木学(仮称)」の創造
全国伝統的工芸品として名高い金物や酒米として全国一の産地をほこる「山田錦」、 歴史、文化、自然を学び、「郷土愛」を育み、「三木再発見」を推進します。
 ◎市民講座の開講(H19年度予定)

商店街活性化の取組

★緑が丘駅前商店街での「活性化」の取組
空き店舗に若い感性を吹き込み、新しい発想の空間を作り上げます。
平成19年度春のOPENに向け準備中。

★みどりまつりへの参加
企画から運営まで積極的に参加。地域と大学・学生を繋ぎ、地域と共に作り上げていきます。
(H18年度実施済)

(地域研究所)

地域の子育て支援

子育て支援についての全国情報の収集

現在、少子化が問題となっているが、全国的には合計特殊出生率に地域差が認められる。
出生数を回復した地域、そこでの子育て支援の実態、認定こども園の先駆的な取組みについて情報収集し、結果を報告書にまとめます。

★子育て支援に関する研究会の開催
全国の事例を検討し、三木市での取組みに生かすための研究会を開催します。

★子育て支援に関するリーダー研修の開催
三木市内で子育てサークルを主催、支援に取り組んでいる方々の研修会を開催します。

(教育福祉学科)

「キンボール KIDS SUPPORT PROJECT 」開催

〜子どもの居場所、体力づくり、異年齢交流を支援するスポーツ教室〜

★子どもたちが外でスポーツを通じて体を鍛える、異年齢集団と交流する等の機会の減少が、子どもの健全な発達に問題ではないかといわれています。「キンボール教室」を地域で開催し、運動による感性創出(励まし、助け合い、感動や協調性共有)をめざします。

★指導には、関西国際大学ニュースポーツ部(ジャパンオープン優勝、世界大会2位)の学生・選手があたります。(※キンボール: 直系1.221m、重さ1sのボールを用い、3チームで闘う競技)

★三木市こどもキンボール大会(仮称)の開催

(TAKAMIプロジェクト)

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