教育目標と学びの仕組み・教育の視点
関西国際大学の教育目標
関西国際大学は、教育基本法および学校教育法に基づき、グローバルな視野に立った教養を基礎とする専門知識・技術を修得し、安全な社会やコミュニティづくりに向けて総合的に活用できる人材を育成することを目的にしています。(学則第1条)
<関西国際大学の教育理念>に基づき、以下の教育目標を掲げています。(学則第1条の2)
- 自律的で主体的な態度(自律性)
- 社会に能動的に貢献する姿勢(社会的貢献性)
- 多様な文化や背景を理解し受け容れる能力(多様性理解)
- 問題発見・解決力
- コミュニケーションスキル
- 専門的知識・技術の活用力
これらの教育目標を達成するために<KUISs学修ベンチマーク>を設定しています。
KUISs学修ベンチマークは、全ての学生が卒業までに身につけてもらう能力などを学修到達目標として明示したもので、4年間の学修の羅針盤としての役割を果たしています。
定期的に達成状況を確認し、4年間の大学での学びを通じて、社会で求められる能力を着実に修得していきます。
目標実現へと導くKUISsの学びの仕組み
AIの進化や、グローバル化の加速、急激な少子高齢化、大規模災害の多発など、予測不能な時代を生き抜くために、これからの社会では、自らが主体的に考え、目標を持って行動を起こすことが求められます。
学生一人ひとりが自ら目標を掲げ、学修し、定期的にふりかえって次のステップへ
関西国際大学では学生のみなさんに「学びのPlan - Do - Check - Act 」をくり返すことで、4年間の学修を充実させ、自身の成長を自身の言葉で語れるようになってほしいと願っています。
そのためにいくつかのツールを用意しています。これらのツールを有効に活用して、4年間の学修成果を実感してください。
ラーニング・ルートマップ
本学では、学生一人ひとりが1年次の初年次教育の授業の中で、4年後の進路や目標から逆算して、ラーニング・ルートマップと呼ばれる4年間の学びの設計図を作成します。
企業・公務員・教員・医療従事者など、それぞれの目標に合わせて、どの時期に何をしなければならないか、通過点ごとの目標を明確にして学修に臨みます。学期ごとや機会に応じてブラッシュアップしていきます。
学修フローチャート
科目配置や、専攻の学び、科目間の連携等、4年間の学びの全体像を流れ図で表現したもので、学部ごとに用意しています。
卒業後の進路別に、いつ、どのようなことを学んでいくのか、どのような活動が必要なのかがわかります。
専攻選択の時期や、グローバルスタディやコミュニティスタディなどの経験学習にいつ参加するか、そして、その選択に至るまでに、いつまでに何をしておく必要があるのかといった条件も記載しています。
ラーニング・ルートマップを作成するための情報提供や判断材料として活用できるようになっています。
eポートフォリオ
将来の目標の達成は、日々の学修の積み重ねが大切です。入学時から卒業までの体験や行動、学修成果をe ポートフォリオに記録し、ふりかえりながら学修を行います。4年間の学生生活の記録は就職活動にも役立ちます。
ルーブリック
学生個人が身につけるべき能力を評価するためには、そのパフォーマンスを測る指標が必要です。
本学ではパフォーマンスを評価するのに最適なツールとして、ルーブリック(評価基準)を開発し、活用することで、学生個々の能力向上を図っています。
リフレクション・デイ
本学では、春・秋学期の直前の時期に、自身の学修をふりかえる「リフレクション・デイ」を設けています。
返却されるレポートや試験結果、eポートフォリオを材料に、学修ベンチマークに照らしながら成果を確認し、次学期の改善につなげます。
これらの積み重ねが、KUISs学修ベンチマークの達成につながっていきます。
3つの視点から未来志向の人材を育てます
グローバル化の進んだ現代は、過去には予想もしなかったリスクにあふれています。激しさを増す自然災害や疫病だけでなく、企業経営や社会システムの維持管理など、あらゆる場面で従来とは異なる発想や対応が必要となっています。
そこで本学では「すべての学部・学科に共通して備えるべき力」として「グローバル」「セーフティ」「マネジメント」の3つの視点を踏まえた教育を展開。多様な価値観を理解しながら、安全・安心な社会を構築・運営できる人材の育成に取り組んでいます。これからの時代に必要とされる力を身につけ、大きな活躍をめざしてください。