学校法人 濱名山手学院「創立100周年記念事業」

学校法人濱名山手学院 創立100周年記念事業資金 ご寄付のお願い

2020年に法人合併いたしました学校法人濱名山手学院は、山手学習院の発足から数え2024年には創立100周年を迎えます。

地域の女子のさらなる学びの場として発足した山手学習院は、当時の子女に新たな可能性を拓く大きな存在であったと拝察いたします。法人合併にあたりましては、各学校園の建学の精神を尊重・継承しつつ、新たに学院全体の教育活動を包含するミッション・ステートメントとして「濱名山手学院教育ミッション」を定めました。グローバル化や科学技術の発達により大きく変化しつつある世界において、主体的・能動的に学び続けていくことのできる人間を世界に送り出す教育を、学院全体として展開することを表明したものです。

現在、学院が設置する大学並びに各学校園は、人口減少をはじめ厳しい経営環境のもと、グローバル化の進展やデジタル・トランスフォーメーション技術(DX化)によって社会が大きく変化しつつある状況下において、これらの変化に的確に対応すべく教育内容、教育方法、教育評価の改革を進め、充実した教育活動を展開しております。しかしながら、まだ道半ばであり、一層の教育活動の強化をし続けなければならないと実感しております。

Communication(情報の受信・発信・調整)、Consideration(深慮、考察、他者への思いやり)、そしてCommitment(参加、参画、貢献)という3つのCを学生・生徒が身につけ、自らの人生を切り拓いていける学びを実現していく。次の100年に向け、このような教育をさらに発展させていただくべく、教職員一同、一丸となって取り組んでいきたいと考えております。

関西国際大学におきましても、2023年は創立25周年を迎え、14か国地域73大学との協力協定、神戸市、尼崎市、三木市をはじめとする地方自治体や地元企業との連携に加え、文部科学省から「大学の世界展開力事業」に採択されるなど、着実に教育研究の充実を進めつつあります。

皆さまにおかれましては、学院の未来に向けての教育活動にご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

今回、創立100周年に向けた諸事業の推進と、学院が設置する大学並びに各学校園における教育活動の飛躍的な発展、奨学金事業の拡充に向けた資金とするために、別紙要項により、標記寄付金を募集いたしますので、皆様におかれましては、格別のご協力を賜りたくお願い申し上げます。

なお、ご寄付いただきました金額に合わせ、心ばかりの返礼の品を用意させていただきます。返礼品は順次追加させていただきますので、最終的な返礼品一覧から、後日お選びいただく所存です。

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学校法人 濱名山手学院 理事長・学院長
関西国際大学 学長
濱名 篤

設置学校園

平井正朗
神戸山手女子中学校高等学校校長 平井正朗
本田あけみ
関西保育福祉専門学校校長 本田あけみ
鳥居深雪
認定こども園 関西国際大学附属 難波愛の園幼稚園園長 鳥居深雪

発起人一覧

創立100周年記念事業寄付金募集活動発起人一覧

教育ミッション

『他者を尊重しつつ、主体的・能動的に自らの人生を切り拓く』ことができる人間を世界に送り出すこと

教育の目的

  • Communication (対話、伝達)
  • Consideration (熟慮、考察、思いやり)
  • Commitment (参画、貢献)

上記を価値基準とし、この"3つのC"を実行できる人間の育成

2020(令和2)年4月、学校法人濱名学院と学校法人神戸山手学園が大学統合・法人合併にともなって定められたもので、濱名山手学院が社会の中でありたい姿を示しているものです。この教育ミッションは、それぞれの建学の精神をつつみこむ傘のようなものであり、神戸山手学園の建学の精神は新しい法人の中で変わることなく継承されております。

濱名山手学院のあゆみ

学校法人 神戸山手学園 と 学校法人 濱名学院

学校法人 神戸山手学園は、学校法人 濱名学院と2020(令和2)年4月に合併し、学校法人 濱名山手学院となりました。1924(大正13)年、神戸諏訪山の麓に設立された山手学習院(神戸山手学園の前身)の建学の精神である「自学自習・情操陶冶」の精神と伝統は、合併を経た100年後の現在も教育ミッションとして不易の教育精神として脈々と受け継がれています。

約100年前の大正後期の日本は、諸外国との経済的・文化的落差を現実のものとして受け止め始めた。社会の一線に立つ人々は、少なからず誰もがその事実に衝撃を受け、懸命に、ひたむきに何かを学び取ろうと、まだ見ぬ未来への試行錯誤を繰り返していた。教育の分野では、特にその傾向が顕著に現われていた。とりわけ就学の場に恵まれなかった女子において、進学希望者の数が著しく増加の一途をたどったのもこの頃である。

当時の女学校の数はあまりにも少なく、強い向学心を抱いたまま、進学を断念して小学校を卒業していくのが実情だった。この現実に心痛の念を強くした人物がいた。当時、神戸市立山手小学校で校長を務めていた杉野精造である。「何とか彼女たちの貴重な向学心を育んでやりたい。この地に女学校の創設はならないものか―――」杉野の想いは切実であった。折しも東宮殿下(昭和天皇)のご婚儀が執り行われることになった。女学校設立のよい機会だと判断した杉野は、ご成婚の祝賀記念事業として神戸山手高等女学校設立を発起したのである。・・・・

〔学校法人 神戸山手学園「70年の軌跡」から抜粋〕

濱名学院は、尼崎市連合婦人会長をしていた濱名ミサヲが、焦土と化した戦後の混乱が続く中で、尼崎市からの要請を受け、1950(昭和25)年、「戦後の復興は教育、特に幼児教育にあり」との信念のもと、私財を投じて尼崎市に設立した「愛の園幼稚園」を起源としています。そして、幼稚園経営の中で、優秀な教員の養成が不可欠と考え、同園に教員養成所を開設。その後、養成所は関西女学院から関西女学院保育専門学校さらには関西保育福祉専門学校へと発展、この間、日本で初めての男性保育士を輩出、全国第一期での介護福祉士を養成するなど社会に先駆けて新しい取り組みを重ねてきました。そして、1987(昭和62)年には関西女学院短期大学を三木市に創設、1998(平成10)年には関西国際大学を同市に開学、2009(平成21)年には尼崎キャンパスを開設しました。関西国際大学の教育上の数々の先駆的な取り組みは開学当初から現在に至るまで全国的に高い評価を受けていますが、その原点は、濱名学院全体の「建学の精神」である「以愛為園(愛を以て園と為す)」にあります。「教職員には、こどもに対する親の愛情に負けない教育愛あふれる園であること、そこで学ぶこどもたちには、人に対する思いやりや人を受け入れる人間愛を育むこと」を求めるメッセージは、濱名学院としての一貫した教育の原点です。

教育ミッションの実現に向け、学院全体のグローバル化をより拡充させる様々な記念事業をおこない、なにより、学生が闊達に学ぶことのできる環境を整備してまいります。

創立100周年を機に益々発展する濱名山手学院を、どうぞご支援いただけますようお願いします。