教員紹介(国際コミュニケーション学部 観光学科)

教授

小林 弘二 (Koji Kobayashi)

所属
国際コミュニケーション学部 観光学科
主な担当科目(学部)

観光産業論、トラベルエージェント論、ツアープランニング等

主な研究テーマ

観光振興による地域活性化、地域マーケティング、旅行ビジネスの日・英比較研究

主な著作等

『改訂版変化する旅行ビジネス』文理閣、『ひろがる観光のフィールド』晃洋書房、『観光入門』新曜社、

『旅行ビジネスの本質』晃洋書房、『ビジネスモデルと企業政策』晃洋書房、『ITと企業政策』晃洋書房、

『新版変化する旅行ビジネス(韓国語版)』大明出版、等

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

現在の研究テーマ:疲弊している地域に対する「観光振興による地域活性化」

理由:日本のインバウンド市場(人数ベース)は、2003年の観光立国宣言以降、2019年までの間に約6倍と急激な成長を遂げました。政府は「観光は、真に我が国の成長戦略と地方創生の大きな柱である」とまで認識するようになりました。一方、観光立国実現に向けての喫緊の課題は、インバウンド旅行者の大都市や有名観光地など特定地域への訪問の偏り、集中化です。この集中化は、オーバーツーリズム現象などを誘発し、街の混雑、交通渋滞、騒音、環境破壊等を引き起こし、地元住民の日常生活に大きな影響を与えることになります。真の観光立国を実現するためには、日本の疲弊している各地域への観光客の分散化が求められています。長きに亘って観光研究・教育に携わってきた私にとって、この課題解決こそが最大の研究テーマであると考えています。

■ プロフィール

大学卒業後、旅行会社にて、旅行商品企画等担当、その後、大阪国際大学助教授、国立大学法人 琉球大学法文学部観光科学科教授、 阪南大学国際観光学部・大学院企業情報研究科教授を経て現職

■ 高校生へのメッセージ

みなさん、少子高齢化や工場の移転などによって疲弊し空洞化しつつある地域に対して、地元サイドと交流・協業し、若いみなさんの視点・感性を交えながら観光素材を再発掘し、地域の魅力を踏まえた「テーマ性のある体験型ツアープラン」 として提案するなど、地域への集客に結びつけ、地域を元気づけるするような学びや活動に一緒に取組ませんか。

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

観光振興による地域活性化に関わるテーマ、異日常体験としての地域観光戦略、訪日インバウンド観光成長の本質、地域活性化に向けたグローカル戦略、観光による産官学連携プロジェクト等、地域の観光素材を活用した体験型旅行商品企画等