教員紹介(経営学部 経営学科)

准教授

田中 智子 (Tomoko Tanaka)

所属
経営学部 経営学科
専門

中国語学、客家語

主な担当科目(学部)

中国語・中国文化、選択中国語、基礎演習

Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

中国語を学ぼうと思ったのは、高校3年のときです。ガールスカウト活動をやっていたので、中学生の時から外国や外国語に興味がありましたが、同じアジアの国のことをもっと知るべきではないかと思ったのと、漢詩や漢文の勉強が好きだったことから、大学では中国語を専攻することに決めました。

大学に入学した後、言語学の授業を取りました。ことばが人間の考え方に影響を与えていること、ことばと社会は強くつながっていることを学び、「ことばとは何だろう」「ことばはどんな仕組みになっているんだろう」ということをもっと知りたくなり、大学院に進学して言語学を深く学ぶことにしました。

客家語(中国語の「方言」の一つ)を研究テーマに選んだきっかけは、大学院の先輩に「研究者が少ないから」という理由で勧められたからです。その後縁があって、台湾の高雄県内で客家語の調査をすることになりました。

Q2:プロフィール

私は両親が長崎出身のため、生まれは長崎県佐世保市(の産院)、育ちは千葉県です。高校・大学では合唱をやっていました。

最初の大学を卒業した後、言語学を専門に学ぶために他大学の言語学科3年に学士入学しました。学士入学というのは、一つの大学を卒業した後、別の大学の専門課程に編入することです。その後修士課程、博士課程と進学し、東京の女子美術大学や青山学院大学などで非常勤講師を経験した後、神戸夙川学院大学、神戸山手大学で専任教員を務めました。修士課程在学中には北京師範大学に1年間語学留学もしました。

Q3:高校生へのメッセージ

私が中学生だったとき、オーストラリアのペンフレンドとは郵便でやりとりしていました。返事が返ってくるのに1ヶ月かかることもありました。私の娘(中1)は、翻訳アプリを使い、LINEやfacebookを通じて台湾の友だちとやりとりしています。返事は数秒で返ってきます。このような時代、皆さんの「生涯の友」は世界のどこにいるかわかりません。

中国語が話せる人は世界にたくさんいます。例えば、中国の人口だけで約14億人です。中国語を学ぶことで、世界中に友だちをたくさん作るチャンスが生まれます。でも、中国語なんてやったことがないし、なんだか難しそう…。待ってください。皆さんは中国語の勉強を始める準備がもうできています。日本は中国のすぐ隣りにあって、まわりには中国語があふれています。例えば、「ウーロン茶」は「ウーロンチャー」です。数字の3は中国語でも「サン」です。「愛する」は「アイ」、「始まる」は「カイシー」(開始ですね)。ほら、たくさん単語がわかりますね!漢字も日本のものと似ているものが多い、それは電車やバス、街の掲示などで見かけるので知っている人も多いんじゃないでしょうか。

中国語圏にはたくさんの世界遺産、それにおいしい食べ物、そしてポップスやドラマ。ワクワクするものがいっぱいあります。じゃ、ちょっとやってみるか!そう思った人はぜひ一緒に中国語の世界でワクワクしましょう。

Q4:講演・取材など協力可能なテーマ

台湾の言葉や人々の暮らしなどについて