心理学部 心理学科
犯罪心理学専攻

犯罪や非行の発生原因を学び、
その防止に役立つ知識や、更正の方法を身につける

犯罪心理学専攻では、人はなぜ罪を犯すのか、少年非行の背景には何があるのか、心理学の見地から犯罪を分析・理解し、その防止方法を考えていきます。最先端の科学捜査方法や、犯罪者を立ち直らせるための矯正教育、犯罪被害者や遺族に対する精神的な支援方法なども学びます。実際に警察や少年鑑別所などに勤務していた教員が、体験にもとづいてわかりやすく教えるだけでなく、裁判所や少年院などの見学機会も豊富に用意。本専攻だから可能な学びや経験に満ちています。

めざす進路

  • 警察官
  • 法務教官
  • 家庭裁判所調査官
  • 企業(セキュリティ関連等)
  • 消防士
  • 少年鑑別所心理技官
  • 地方自治体職員(一般行政職)
  • 大学院進学

めざす資格・免許

  • 認定心理士
  • 社会調査士
  • 防災士
  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 高等学校教諭一種免許状(公民)

学びの特色

01
実際に犯罪と向き合ってきた経験豊富な教員が指導

教員は、警察官、法務技官(少年鑑別所、少年院)、科学捜査研究員出身で、犯罪者と実際に向き合った経験が豊富にあり、さらに犯罪心理学の博士号を有する者も含めて6名が在籍しています。事件の捜査や犯罪者の更生に必要な知識を学べる上に、今朝の新聞に載っていた最新事件の犯人像推定をリアルタイムで大胆に予測してみせます。これほどのスタッフがそろった犯罪心理学コースは他大学にはなく、日本では希少な専攻です。

02
少年院や海外警察の見学など現実に学ぶ機会を数多く用意

都道府県警察本部、家庭裁判所、少年院、児童自立支援施設の見学や、そこで働く職員を招いての講義を受けるなど、キャンパス外との交流を含む学修機会が数多く準備されています。グローバルスタディではアメリカのシアトル警察へ赴き、国際的な視点から日本の犯罪と比較します(参加学生の飛行機代は大学が負担)。また、学生が振り込め詐欺の手口を短い劇にして地域のお年寄りの前で上演するなど、多くの体験に基づいて、防犯活動に役立つ、心に刻み込む授業が特徴です。

03
公務員を中心に幅広い職種で多くの先輩たちが活躍中

卒業生の多くは、警察官、法務教官、刑務官として活躍しています。また、在学生は、他にも科学捜査研究所の研究員(ウソ発見、プロファイリング)、家庭裁判所の調査官、児童相談所の児童福祉司などの公務員をめざして勉強に励んでいます。最近は、コンピュータウイルス、ネットバンクの不正操作事件が増加しているので、サイバー犯罪の知識を身につける授業を新たに導入しました。本学では誇りと使命感を持って社会に役立つスペシャリストの養成をめざしています。

授業紹介

司法・犯罪心理学
実際の事件で犯罪への理解を深め、犯罪を繰り返させない方法を考察

実際に起きた事件を取り上げながら、犯罪の発生原因や犯罪捜査、矯正、裁判などに関わる心理学の理論や制度・法律について学びます。加害者、被害者、第三者など様々な側面から犯罪という現象に目を向け、犯罪への理解を深めるとともに、その解決に向けた心理学的支援について学習。犯罪・非行を繰り返させないための指導や効果的な教育方法を考えます。

犯罪関連法論
何が犯罪で、どの刑が科せられるか刑事事件に関する手続きと法律を学ぶ

犯罪と刑罰に関する共通ルール(刑法総論)と刑事手続き(刑事訴訟法)を学びます。警察分野で実務経験のある教員が、具体的な事件をもとに、どのような行為が犯罪となり、逮捕や裁判はどのような手順で行われ、どんな刑罰を科せられるかを解説します。犯罪の原因と結果を考えることで、「何を犯罪と考え、量刑はどう決まるか」という法的思考力を習得します。

捜査心理学
犯罪捜査に活用される心理学手法を実際の事件から学び、役割を考える

犯罪捜査に使われる様々な心理学的アプローチを、実例をもとに学びます。容疑者が自供に至る心理過程について学ぶ供述心理学。生理心理学がもたらす科学捜査のひとつ、ポリグラフ検査(いわゆるウソ発見)。犯人推定のもとになる統計学型プロファイリングや地理的プロファイリング。また精神疾患と犯罪の関係についても学び、心理学的捜査の役割を考えます。

犯罪心理学関連科目が充実!

  • 犯罪学概論
  • 法律学概論
  • 司法・犯罪心理学
  • 矯正心理学
  • 捜査心理学
  • 応用犯罪心理学
  • 防災・防犯心理学
  • セーフティマネジメント論
  • 被災者・被害者心理学
  • 国際犯罪論
  • サイバー犯罪論Ⅰ
  • サイバー犯罪論Ⅱ
  • 犯罪・災害報道論
  • 犯罪関連法論
  • 危機管理論
  • 企業危機管理論

グローバルスタディ(海外体験プログラム)

    プログラム一例

  • 米国のコミュニティ防犯と青年犯罪を中心とした犯罪に関するフィールドワーク(アメリカ/シアトル 渡航期間:11日間)

サービスラーニング(国内での社会貢献活動)

    プログラム一例

  • 高齢者を特殊詐欺から守ろう
  • 非行少年の立ち直り支援
  • 高校生が抱えるSNS上の問題や依存について

犯罪心理学専攻 担当教員

中山 誠 教授

元静岡県警察本部 科学捜査研究所 主任研究員
専門:犯罪心理学、生理心理学、精神生理学的虚偽検出、防犯的観点からの犯罪機会論

山本 昌宏 教授

元兵庫県警察 網干警察署長、警察学校長、地域部長
専門:実務を踏まえた犯罪学等の教育

道免 逸子 教授

専門:臨床心理学、被害者支援、トラウマ関連障害への認知行動療法、サバイバー・ギルトの研究

髙橋 浩樹 教授

元兵庫県警察 サイバー犯罪対策課管理官、サイバー犯罪対策課長、丹波警察署長
専門:犯罪実務、捜査実務、サイバー犯罪の捜査・対策、防犯

神垣 一規 講師

元少年鑑別所法務技官
専門:犯罪心理学、臨床心理学、司法福祉学、刑務所出所者の居場所研究、少年院における教育

板山 昂 講師

法と心理学会常任理事、岡山県教育委員会教職員不祥事防止対策チームアドバイザー
専門:犯罪心理学、法心理学、社会的制裁や出所支援の研究、ハラスメント対策

担当教員の声

実際の事件を事例にして犯罪心理学を学び、
安全で安心な社会の実現をめざしましょう

本専攻では、我が国でこれまで発生した重要特異事件について詳しく学びます。その事件がなぜ起きたのか、容疑者には心理学的な問題があったのか、精神鑑定の結果はどうだったか、といった点を総合的に検証します。そして、真犯人を検挙するための捜査方法、さらには犯罪者の立ち直りについて臨床心理学的観点から解説し、問題発見から問題解決のプロセスを明確化します。こうしたプロセスを踏まえて、少しでも犯罪の少ない、安全で安心な社会の実現をめざすのが、本専攻の存在意義だと考えています。犯罪心理学を学び、社会の役に立ちたいと考えるみなさんを、心から歓迎し、私たち教員の知見を、惜しみなく伝授します。

中山 誠 教授

●司法・犯罪心理学 ●捜査心理学 ●犯罪災害報道論 ●心理学概論 ●心理学研究法(実験) ●心理学実験

[経歴]大学院修士課程修了後、静岡県警察本部科学捜査研究所心理担当として27年間勤務。この間に博士(心理学)を取得。2009年、本学に着任。
[著書]『生理指標を用いた虚偽検出の検討(単著)』『犯罪に挑む心理学(共著)』『犯罪心理学研究法(共著)』 『Handbook of polygraph testing(分担執筆)』等