教員紹介(教育学部 教育福祉学科)

講師

春木 裕美 (Haruki Hiromi)

所属
教育学部 教育福祉学科
専門

障害者福祉、障害児保育

主な担当科目(学部)

障害者福祉論、就労支援サービス

Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

社会福祉学を専門としています。なかでも、障害のある子どもへの保育、障害のある人への支援、そして、その家族支援について研究をしています。最近では、「医療的ケアの必要な障害児を育てる母親への支援」を研究テーマにしています。

私は、小学生の頃から小さい子どもや障害のある同級生と関わることが好きでした。その当時は幼稚園の先生や保育士になりたいと漠然と思っていたのですが、成長するなかで色々変わってきて、最初の就職先はアパレル業界でした。しかし、生まれてきた自分の子どもに重度の知的障害があったことで後々の私の人生を大きく変えるきっかけとなりました。当時、就学前の子どもを対象とした療育施設に母子で通園していました。子どもの発達を促すための通園だったのですが、私は、そこでの保育が楽しすぎて、障害のある子どもたちが可愛すぎて、一気にこの世界のとりこになってしまいました。「私も療育に関わる仕事がしたい」と思い、その後、社会人入試で大学に入り、社会福祉や保育を学び、大学院にも進学しました。

Q2:プロフィール

中学、高校のときは、陸上部でした。真っ黒に日焼けして毎日、外で走ってばかりでした。現在では、全く走っておらず、体力も落ちてきていますが、精神的な面でのアスリート魂(?)だけは健在なようで、困難なことがあっても簡単には諦めず、チャレンジしています。

Q3:この仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

療育施設にて、早期療育の保育や自閉症児自立支援教室の指導経験があります。障害や発達の遅れのある子どもたちとその保護者支援に携わってきました。子どもたちは、みんな可愛くて、笑顔もステキで、成長する姿に感動し、また、子育ての悩みをもつ保護者の方々の相談に応じるなど、少しでも支えになれることに意義を感じていました。

Q4:この仕事をして辛かったことは何ですか?

子どもや保護者への支援が、いつも上手くいくとは限らないので、凹むことも多々ありました。しかし、試行錯誤しながら、また、支援者仲間に支えられながら乗り越えることができたときは、喜びもまた大きかったです。

Q5:高校生へメッセージをお願いします。

将来、何になりたいとか、まだ、はっきりわからなくても、今、少し興味があることを手掛けてみましょう。学びや経験を通して、だんだんと将来像がみえてくるかもしれません。もし、子どもや障害のある人と関わることが好きでしたら、ぜひ、教育福祉学科で学んでみませんか。

Q6:講演・取材など協力可能なテーマ

重度重複障害児者、知的障害児者、発達障害児者へのコミュニケーション支援、障害児保育、医療的ケア児を育てる母親の就業 など