教員紹介(保健医療学部 看護学科)
Kiyomi Hata 畑 吉節未
教授
所属
保健医療学部 看護学科 看護学研究科 看護学専攻
専門
地域・在宅看護学
主な担当科目(学部)
人間学Ⅰ 地域・在宅看護論 在宅看護学概論 在宅看護援助論 卒業研究 看護研究法方法 地域ふれあい実習 在宅看護学実習Ⅰ 在宅看護学実習 統合看護学実習(在宅看護学)評価と実践Ⅰ 評価と実践Ⅱ
主な担当科目(大学院)
主な研究テーマ
Health Emergencyと災害時における在宅看護支援 在宅災害看護理論の構築 減災・防災コミュニティの構築支援 看護におけるイノベーション(デジタル技術と新たな社会技術の適用可能性) 対人技能の教育・訓練 地域包括ケアシステム下での社会的処方など
主な著作等
「看護場面におけるコミュニケーションガイドブック」日総研出版.
「災害対策ハンドブックー医療的ケアが必要な方のために」特定非営利活動法人ALDの未来を考える会.
「通訳者が災害医療について学ぶためのテキスト」特定非営利活動法人 多言語センターFACIL.「3.11『歯科界の記録』-東日本大震災における被害・復興・支援活動-」日本歯科新聞社.
「DVD「がん患者ケア」バックナンバー選書:ガン看護に疲れたナースに贈る魔法の言葉6回シリーズ」日総研出版.
「POCTを活用した在宅ケアの展望:在宅看護の視座から」臨床病理.
「新型コロナウイルス感染症の拡大が在宅ケアの利用者に与えた影響 ―終末期と看取りのケアへの影響に焦点を当てて ―」日本在宅医療連合学会誌.
「災害看護実践行動をもとにした災害看護教育プログラムの開発のための基礎的研究ー災害看護実践経験を持つ看護者の語りの分析」日本災害看護学会誌.
「経験学習理論に基づく災害看護教育プログラムの開発」日本災害看護学会誌.
■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください
研究の領域は、在宅看護学と災害看護学です。
ナイチンゲールの言葉と実践に導かれ永年にわたり看護基礎教育に携わってきました。人と人のつながりと、他者のこころに寄り添うことを忘れずに、穏やかな日常を大切にしたいと考えています。私が看護を志した理由は、自分の大切な人を大切にできる力を身につけたいと考えたからです。また、この地を襲った阪神・淡路大震災の経験をこころに刻み、誇りを持って明日の看護者を育成する仕事に取り組んでいます。
「阪神・淡路大震災」は今日も私に「希望を失い苦悩する方にあなたは何ができていますか」と問いかけてきます。忘れることができないあの日の経験を胸に、知の創造と伝達としての研究と教育に向き合っています。
■ プロフィール
兵庫県職員として病院看護師、保健所保健師、看護専修学校教員として30年間勤務し、その後神戸常盤大学保健科学部看護学科で13年間、在宅看護学と災害看護学を教授。
2021年新たに開設された岐阜保健大学院看護学研究科の災害看護学領域教授として学生指導の傍ら、岐阜県内の医療者、防災士、住民の方への減災防災力を高めるための研修会の講師を務め、災害時でも主体的に健康づくりに取り組むことができる人材育成に関わりました。
■ 高校生へのメッセージ
「私は看護師に向いていますか」という質問を看護大学に進学を希望する高校生や在校生からお聞きすることがあります。私は必ず「相手の方の立場に立って感じ取りたいという気持ちがあることが唯一の資質ですよ」と答えています。皆さんは高校の「生徒」から「看護学生」になり、看護者となるための学修をします。人と人のつながりと、他者のこころに寄り添うことを大切にしたい人はそれだけで看護師を学ぶことに向いています。あなたにしかできない看護を探究する旅に出ましょう。
■ 講演・取材など協力可能なテーマ
- 在宅看護に関する内容、継続看護、介護技術研修、ナラティブ研修、看護における対人技能訓練、災害医療とこころのケア、病院での災害訓練指導、防災士育成研修、訪問看護ステーションの自助・共助・互助・公助、コミュニティ防災、医療専門職と防災士・住民を繋ぐ研修、阪神・淡路大震災を語る
- 訪問看護ステーションや在宅看護関連機関の研究指導や災害訓練の指導が可能です。