教員紹介(経営学部 経営学科)

教授

村田 昌彦 (Masahiko Murata)

所属
経営学部 経営学科
心理学部 心理学科
専門

防災・減災、防災まちづくり、国際防災協力

主な担当科目(学部)

地域防災減災論、コミュニティ防災、企業防災教育、国際防災協力、プロジェクトマネジメント演習

Q1.現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

1995年の阪神・淡路大震災で、それまで発展を続け、安全・安心な地域と信じていた神戸・阪神間が無残にも壊れ、大切な家族を失いました。防災について仕事を通じて学ぶうちに次大震災の被害は「たまたま運が悪かった」のではなく「災害に無防備で、必要な備えをしていなかった」ことに気づきました。

これらが転機となり、災害復興、防災・減災の仕事や調査研究が私のメインストリームとなりました。

Q2.プロフィール

兵庫県西宮市に生まれて、学生時代を東京で過ごした以外は、兵庫県で暮らしています。

大学卒業後、兵庫県庁に土木職で入庁して、おもにまちづくりの仕事をしてきました。1995年の阪神・淡路大震災で海外から多くの支援を受けたことから、その恩返しとして、兵庫県職員として、震災の経験と教訓を世界中に語り継ぎ、災害被災地の復興や、防災減災に役に立つような情報発信を、これまで28の国や地域で60回程度行ってきました。

兵庫県庁を退職して、2016年春から関西国際大学に来て、これまでの防災分野での仕事の経験を活かして、セーフティマネジメント教育研究センターを立ち上げ、次世代を担う大学生に安全・安心教育を始めました。

Q3.高校生へのメッセージ

皆さんは必ずや南海トラフ地震・津波を経験することになるでしょう。そのときに、自分はもちろん、身近な大切な人を失うことなく、しっかりと生きのびてください。

災害が起こらなければあまり意識しない「安全・安心」ですが、それがいかに重要で、それを将来にわたって維持していくにはどうしたらよいのか、幅広い視野を持って知見を深めてください。災害に備えることなく被災すれば、自分や家族、所属する組織にとって致命的になりかねません。

そうならないためにも、安全・安心についてしっかりと学び、備え、たとえ大災害に遭遇しても決して慌てることなく、速やかに元に戻ることができる力を身につけてください。この力はどこにいても必要とされ、役に立つことと確信しています。

Q4.講演・取材など協力可能なテーマ

防災まちづくり、地域防災、災害復興、南海トラフ地震津波対策、国際防災、災害伝承など