教員紹介(保健医療学部 看護学科)

准教授

岩下 真由美 (Mayumi Iwashita)

所属
保健医療学部 看護学科
看護学研究科 看護学専攻
専門

成人看護学(慢性期看護)

主な担当科目(学部)

慢性看護援助論、急性・慢性技術演習、慢性看護学実習

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください

私は教員になる前は、看護師として糖尿病や肝硬変、慢性心不全などの「慢性病と共に生きる人やその家族の人たち」と過ごしてきました。慢性病看護とは患者さん自らが、病気と折り合いをつけながら、自分自身で病気や生活を調整できる力を持てるようお手伝いをすることです。

看護師として患者さんやその家族とお話をしていく中で、患者さんから「病気が悪くならないためにも退院したら〇〇のことを頑張ってやってみようかな」という発言が聞かれたり、実際に「そのことが実行できた」ということを後から聞いたりしたことが多々あり、とても嬉しい気持ちになりました。このような経験が慢性病患者の看護を専門分野にしたいという気持ちにさせたのだと思います。

看護師がどのような関わりをしたら、患者さんは病気と折り合いをつけながら、自分自身で病気や生活を調整できる力を持ち、病気と共に生活の質を向上させながら生きていけるのでしょうか?このことが私の探求したいことの一つです。

■ プロフィール

私は教員になる前は、手術室・整形外科病棟・内科病棟などで看護師として勤務していました。患者さんに関わりながら、看護学生や看護師の教育や指導も行っていました。

そのような中で看護学生と関わることがとても楽しく、充実していると感じるようになりました。そして、看護学生に関わる仕事をしたいと思うようになり、これまで以上に勉強をして看護大学の教員になりました。教員になって10年経ちました。学生さんたちからパワーをいただきながら、時々辛いこともありますが、日々楽しく過ごしてもいます。

■ 看護師の仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

看護師として仕事をする中で、子どもからご高齢の方まで、様々な年代の方に出会いました。まずはたくさんの人と出会えたことがよかったと思うことです。また、看護は人を相手とする職業です。人とコミュニケーションをとるためには看護のことでもそれ以外のことでもたくさんの知識や技術が必要だと感じました。そして少しでも自分を高められるように本を読んだり勉強をしたりしました。そのこともよかったことです。最後に一番よかったと思うことは、看護ケアをする中で「ありがとう」って言われたときです。こんな私でも人の役に立てたのだなと思い嬉しくなり、看護師の仕事をして本当によかったと思いました。

■ 看護師の仕事をして辛かったことは何ですか?

看護師には夜勤があります。徹夜が苦手な私は、夜中とても眠たい中、起きて病院に向かう時が一番辛かったです。

■ 高校生へのメッセージ

看護の仕事は体力勝負のところがあります。高校時代に運動をして体を鍛えて、どんなことにも打ち勝てる体力と強い精神力を身につけましょう。