
教員紹介(保健医療学部 看護学科)

- 所属
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保健医療学部 看護学科
- 専門
精神看護学
- 主な担当科目(学部)
精神看護援助論、精神看護学実習、統合看護実習、卒業研究
Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
現在の研究テーマは、アルコール依存症者の回復についてです。以前、保健師としてアルコール依存症の方の支援をおこなった経験があります。しかし、当事者が回復以前に治療につながることさえ簡単ではないことがわかりました。そこで、当事者が回復に向かうために、看護職にできることは何なのかと考えた事がこの専門分野を志した理由です。
依存症の問題に悩む当事者、それを支援する看護職にとって意義のある研究ができればと考えています。
Q2:プロフィール
看護師になり、勉強の必要性を感じ、大学に戻りました。大学では、保健師の免許をとり、大学院に進み精神看護学を学びました。そのまま、大学の教員となりました。その後、夫の転勤を機に保健師として働く機会を得ました。そこで、病院だけでなく、地域には精神疾患を持ちながらも、多くの課題を抱えている方々がいると感じました。
地域では、病院で看護をおこなっていた時よりも、権利擁護や社会資源を活用できる能力、多職種と連携できる能力が必要と感じました。それは、看護職としての自分の視野を広げる経験となりました。
現在は、看護の教員として、看護の魅力を伝えながら、年少と年中の子供の母親でもあります。仕事と家事の両立ができるよう日々奮闘しています。
Q3:看護の仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?
看護は、人の人生のいろいろな局面に出会います。人の喜び、悲しみに触れ、自分の感情が揺さぶられることもあると思います。大変な中でも、その経験から学ぶことは多く、看護は自分を成長させてくれる仕事だと思います。
今は看護の教員として、学生さんの患者様と真摯に向き合う姿勢から学ぶことは多いです。人とのかかわりの中で成長できる点がこの仕事の良さだと思います。
Q4:看護の仕事をして辛かったことは何ですか?
看護師の仕事は、自分の看護がこれでよかったのだろうかと悩むことも多い仕事です。頭からそのことが離れないこともあります。そのため、そこから、学びつつも、自分の気持ちを切り替えたり、立ち上がる力が必要だと思います。
Q5:高校生へのメッセージ
看護は、その人のことを理解していくことが必要な仕事です。いろんな人生経験をして、いろいろな人の事を理解できる感性を磨いてください。