教員紹介(保健医療学部 看護学科)

教授

伊藤 尚子 (Takako Ito)

所属
保健医療学部 看護学科
看護学研究科 看護学専攻
専門

国際保健医療協力、異文化看護、難民支援、在留外国人支援、災害支援

主な担当科目(学部)

グローバルヘルス、国際看護論Ⅰ・Ⅱ、グローバルスタディⅣ、災害看護論、統合看護実習(国際看護学)、学習技術、看護倫理Ⅰ、卒業研究

Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

国内外における難民支援や災害支援、日本における在留外国人支援に関連した研究を行っています。

中高生のときにアフリカで多く発生する難民のニュースをメディアで目にし、「誰かが何とかしなくては!ならば私が大海の1滴に。」と思って看護師を志したものです。

困難に直面した人々の生命・健康・生活を守ることは、“思い”だけでは成し遂げられませんので、きちんと検証した上で有益な支援ができるように研究を行っています。

Q2:プロフィール

東京で生まれ育ちました。看護師2年目から海外での支援活動を行い始めて、多くの国々を訪れ、様々な人々や文化に触れ合う機会がありました。関西で暮らすのは初めてで、こちらでも様々な異文化体験をしています。

国際看護学や災害看護学と並行して長く基礎看護学の教育に携わっていました。文系の大学で哲学を長く学び、物事の本質を探究するという点において基礎看護学には大いに有用でした。

Q3:看護の仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

苦境の中にある人々や彼らを支援する現地の人々とじかに接し、彼らと共に健康や生活が向上するプロジェクトを立ち上げます。そのプロジェクトが軌道に乗りよい効果が明らかになったときにそう思います。

悲嘆や絶望にくれる要支援の方々が、「看護師さんが来た!」と大きな期待を持って迎えてくださるときもそうです。必ず期待に応えなくてはいけない責任感も感じます。

Q4:看護の仕事をして辛かったことは何ですか?

何の落ち度もないのに、生命や健康、幸せや安寧を奪われた人々の絶望に直面したときに感じます。全うするはずだった生命が外力によって奪われた場面に遭遇することはとても辛いですが、その悲しみや苦痛より大きなエネルギーをもって生命を助ける意志を持たなければと思います。

Q5:高校生へのメッセージ

看護の仕事は病院だけではありません。地域や家庭、そして海外も活動範囲です。「ひと」のいるところすべてに看護の意義は存在します。それは、看護はいろいろな可能性を秘めているということです。きっとご自身にあった将来が見つかると思います。

Q6:講演・取材など協力可能なテーマ

国内外における難民支援や災害支援、日本における在留外国人支援の実践や研究成果

異文化におけるコミュニケーションや適応、看護など