教員紹介(経営学部 経営学科)

教授

川脇 康生 (Yasuo Kawawaki)

所属
経営学部 経営学科
心理学部 心理学科
専門

都市経済学、防災・減災政策、公共政策

主な担当科目(学部)

人間学(国際社会と公共政策)、グローバルスタディ など

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

兵庫県職員として30年あまりの間、公共政策の実務に従事してきました。突如、地元兵庫県を襲った「阪神・淡路大震災」をきっかけに、住宅やまちの復興に関心を持ち、データを用いた実証的な研究を行ってきました。

「東日本大震災」では、多くの沿岸部自治体が津波等で壊滅的な被害を受け機能不全となるなど、大災害時の「公助」の限界が露呈しました。これを受け地域住民がお互いに協力しあう「共助」による災害対応の重要性が指摘されています。平時から人々のつながり(ソーシャル・キャピタル)を増進し、地域コミュニティを活性化させることで、災害時の「共助」を促し、安全・安心な地域創造につながるのか研究を続けています。

■ プロフィール

兵庫県の淡路島出身ですが、10歳の時、神戸に引っ越してきました。

大学では建築を学びましたが、建物単体より都市のダイナミックな活動に興味をもち、兵庫県に就職した後も、大学院で経済学や公共政策を学び、研究活動を続けてきました。兵庫県を退職し本学にやってきました。

小学校時代から始め、中学・高校・大学を通じて実践してきたテニスが趣味ですが、近年すっかり遠ざかってしまっています。

■ 高校生へのメッセージ

私は本学でグローバル教育センター長を務めています。本学の教育の特徴の一つに「グローバルスタディ」や「インターンシップ」といった体験学習があります。

特に「グローバルスタディ」では、東南アジアをはじめとした様々な国・地域の現場に2~3週間赴き、防災やリスク管理、経済格差や貧困、企業経営などの様々な地域課題に対し、海外協定校の学生と一緒にチームを組んで取り組むという、非常に濃密なプログラムを実施しています。そうした現地体験の中から、その後の人生の指針につながる大きなインパクトを得る学生も多くいます。

また、最初は異文化の中で戸惑いながらも、かけがえのない体験をしたり友人をつくったりして帰ってきます。是非、本学で、教室内での「経営学」だけではなく、実践に基づく「経営」を学んでいただき、充実した4年間を過ごしていただきたいと思います。

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

災害リスク認知、人口移動、ソーシャル・キャピタル、国際防災、地区防災計画など