
人間行動学研究科 概要
人間行動学研究科の構成
学長/研究科長からのメッセージ

学長 濱名 篤
人生100年時代における専門職業人育成の拠点をめざして
"人生100年時代"といわれる時代を迎え、リンダ・グラットン氏たちは"LIFE SHIFT"という表現で、人生のステージ設定が、教育-仕事-引退という直線的で典型的な3ステージの時代ではなくなってきていることを指摘しています。
- Explorer (知識の再取得、自分の人生を考える)
- Independent Producer (フリーランスなど組織に雇われず独立して生産的な活動に従事する)
- Portfolio Stage (異なる活動を同時並行的に行う 例:週3日仕事、週1日NPO活動、週1日ボランティア活動)
という3つのステージを、人によっては行きつ戻りつしていくという多様で流動的な人生設計になってきているということでしょう。
本学の大学院は、専門職業人のExplorerのための学びの場であります。専門職業人を目ざしている若者だけでなく、専門的職業に従事している、あるいは従事していた人たちにとって実際の職業現場においての課題発見と解決につながる大学院レベルの教育・研究内容を提供しようとしています。
さらに多様な背景の方々が学びやすいように、大部分の科目については遠隔授業でも受講可能になり、論文指導は主たるキャンパスで指導教員と密接な個人指導で行う体制を整え、仕事の関係で通学が難しい方は遠隔方式による双方向型授業で受講していただくことを可能にしました。全国どこからでも学ぶことができ、在籍年数の上限を緩和して、仕事や生活の状況にあった学びの選択ができるようになりました。
また、今年度から臨床教育学専攻は、厚生労働省の教育訓練給付制度(専門実践教育訓練)の指定を受けた対象講座となり、費用面でも学びやすくなっています。
大学院での専門性が高く役に立つ学びと研究がより身近になる、人生100年時代の新たな学びを始められることを歓迎します。

研究科長 山本 真由美
一緒に自分の特性・専門性を活かして社会に貢献しませんか
人間行動学研究科のページを開いてくださいまして、ありがとうございます。
このページに関心を持たれたのは、教育や福祉現場で仕事をされる中、さまざまな問題や課題に直面し、何か良い対応法はないのか、あるいは、大学で心理学やコミュニケーションを専門的に学んだので、それを活かし、さらに専門性を高めたいといったことが引き金になっているのではないでしょうか。
今、世界ではCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)、ロシアのウクライナへの侵攻、自殺、いじめ、ひきこもり、不登校、子どもや高齢者への虐待、ヤングケアラー、発達障がいなど様々な問題があります。このような現代社会であなたは、自分に何ができるのか、どう生きれば良いのかと考えることもあるでしょう。
兵庫県には心理学を学べる大学、大学院がたくさんあります。それらのサイトを見ても違いはわかりにくいですよね。学べる科目、その内容、教員などが判断材料になると思います。しかし、大事なことはあなたが自律性を持って何をどのように学びたいのかということだと思います。いくら自律が大切だと言っても、人間は一人では生きられません。私事ですが、私は身体のある部分が痛くなり、この痛みから解放されるのであれば死んでもいいと思うようになりました。その時、教え子や知り合いなどから手術すれば良いよとか、お医者さんが手術するけど、それは半分、後は自分の力が必要とか、リハビリをしっかりしてねなどの言葉をもらいました。人間って不思議です。人の支えで希望が持てるのです。
あなたも自分の特性・専門性を活かし、他者に支えられて自分と他者を支える知識や技術を関西国際大学大学院人間行動学研究科で一緒に身につけませんか。
大学院で学びを深めたい社会人の皆さまへ
1. 社会人向けのカリキュラムと教育 | 臨床教育学専攻では、教育・保育の現場で活躍する社会人のために、修士論文に代るものとして、支援事例の研究や職場での支援体制づくりの研究を行う「実践課題研究」の科目を用意しています。修士論文か実践課題研究かの選択は、大学院入学後に指導教員と相談して決定します。 |
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2. 社会人向けの入試制度 | ①短期大学、高等専門学校、専修学校の卒業者など4年制大学を卒業していない方にあっても、個別の入学資格審査に合格することで、大学院を受験することが可能です。 ②臨床教育学専攻では、外国語試験に代えて小論文試験を課す、社会人向けの入試を行っています。 |
3. 夜間授業・オンライン授業(臨床教育学専攻のみ) | 臨床教育学専攻では、社会人の学びやすさを考慮して、授業は交通の便の良い尼崎キャンパスで夜間(18:30以降の時間帯)に行っています。また、一部の科目を除きオンラインで受講できますので、職業を続けながら大学院の授業を受講することが可能です。 |
4. 社会人のための学費補助制度(教育訓練給付制度) | 臨床教育学専攻は、厚生労働大臣より、教育訓練給付制度の専門実践教育訓練として指定を受けています。公務員以外の社会人の方が、一定の条件を満たせば、2年間で最大864,000円の給付が受けられます。 ※「一定期間以上雇用保険に加入している(していた)」「大学院を2年間で修了する」「本学が定める受講認定基準を半年ごとに満たす」等、一定の要件を満たしていることが支給の条件となります。詳しくは本学教務課までお問合せください。 |
5. 長期履修制度 | 例えば、通常2年間の修士の教育課程を1年延長して、最長3年に渡って履修する制度です。履修の年限は、個人の事情に合わせて自由に選択することができます。長期履修を選択した場合の授業料は単位あたりとなり、在学期間が長くても、2年間で学ぶ方と学費は同額です。なお、博士課程後期課程の場合は、最長5年です。 |
6. 大学院接続プログラム |
臨床教育学専攻では「気軽に学びを始めて、修士の資格取得へ」のポリシーのもと、様々な「大学院接続プログラム」を用意しています。 ①大学院履修証明プログラム 大学院入学以前に大学院の授業を受講して単位を取得できる制度です。大学院に入学した際には、取得した単位が最大15単位まで大学院の授業単位として認定されます。 ②その他のプログラム この他にも、本学が開設する幼稚園教諭一種免許状講習や夜間講座からも履修証明プログラムへ移行することができます。 |
教育目標
本学大学院に共通する教育目標
本学大学院において共通して修得すべき能力は次の通りである。
項目 | 説明 |
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問題発見力 | 自ら独創性のある研究課題を発見し、計画を立て、積極的に研究を進めることができる |
調査分析能力 | 研究課題に沿った実験、観察、調査を設計し、適切な分析方法を使用して、分析・考察することができる |
コミュニケーション能力 | 専門分野における他の研究者または専門職者と交流し、ディスカッションを行うことができる |
論文作成能力 | 研究成果を論文としてまとめることができる |
問題解決能力 | 現場の多様な課題を把握し、解決策を立案することができる |