文部科学省委託事業 「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」

　近年、子育てや介護、生活困難などの課題を抱える人々が増加している中で、保育・福祉・教育分野においては、より専門性を発揮できる人材が必要となっています。このプログラムは文部科学省の委託を受け、現職の保育士、教員、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉施設及び行政職員等を対象に、相談援助力やリスクマネジメント力を高める短期のリトレーニング研修を実施し、その効果を検証するものです。
　「相談援助力」とは、単なる相談（＝カウンセリング）技術ではなく、支援が必要な人のアクチュアルな現実から生じる困難に対応できる、総合的なソーシャルワークです。対人支援に携わる専門職者は、相談者への強い関心、豊かな感受性と深い洞察力をもって、真のニーズを把握し、専門職としての機能を果たしていかなければなりません。

　本学では平成26年度から28年度までの3年間、文部科学省の委託を受け、当プログラムの開発と検証を行ってまいりました。特に最終年度は、この相談援助力の涵養に加え、現場における様々なリスク対応力の向上や、こころとからだの発達の観点から一流のアスリートやトレーナーを講師に迎えたシンポジウムや講演会を開催しました。
　29年度以降はリトレーニングプログラムの発展形として「BP履修証明プログラム『特別支援教育コーディネーター養成コース』を新規開設します。