GS活動報告

201803.08
GS活動報告

【グローバル教育センター】グローバルスタディ1(2017冬カンボジア)活動報告

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2月26日から3月4日に、カンボジアでのフィールドリサーチを行いました。本調査は、カンボジア内戦の外傷体験に関するフィールドワークを行いながら、異文化研究の基礎資料を収集することを目的としています。


参加学生19名は、カンボジア内戦に関する学習として、まず、トゥルースレン博物館とキリングフィールドを訪れました。内戦時の過酷な状況や、目を覆いたくなるような現実と向き合い、現地調査に向けて、頭と心の準備を整えました。


そして、内戦生存者への聞き取り調査は、当時を生き延びた個々の体験について、じっくりと伺うことができた貴重な機会となりました。「安心・安全」が脅かされた毎日を過ごす中で、大切な人を失い、自分の死をも覚悟した辛い体験が、怒りと悲しみとともに語られました。とてもデリケートな話題であるにも関わらず、一生懸命に伝えようとされる様子や、「聴いてくれてありがとう」という言葉が印象的であり、内戦生存者の体験が、それを聴いている学生一人ひとりの心に深く刻まれ、引き継がれたような瞬間でした。


このほかにも、カンボジア人の心理的特徴を把握するために、幅広い年代に対して、描画法(バウムテスト、風景構成法など)を実施しました。メコン大学での活動では、現地大学生からの歓迎を受け、ホスピタリティ溢れるおもてなしと気遣いを契機として、学生同士の交流が活発に行われました。


異文化に触れ、多くの学びを得た現地活動を、単なる体験として終えるのではなく、現地で感じたさまざまな思いをふりかえり、言葉に表現し、成果報告としてまとめていけるよう事後学習に取り組んでいきたいと思います。

(人間心理学科 坂中 尚哉・松井 幸太)

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