世界展開力

本学と連携大学である神戸芸術工科大学、宮崎国際大学とが推進する、世界5ヵ国海外共同プロジェクト「産学官連携ベンチャー・エコシステムの創成による起業家育成カリキュラム」の一環として、7月13日(木)に第2回国際学生起業家会議が本学山手キャンパスで開催されました。総勢124名（発表学生含む）の聴衆の前で国内外5か国・32名の参加学生がグループに分かれ起業アイディアを発表しました。

このプログラムの目的は、提携大学から学生を集め、ビジネスに関するトピックや問題について議論し、自分たちのビジネスピッチを考え、そのアイデアを発表することです。

本会議を開催するにあたり、海外の協力大学の学生19名、本学及び神戸芸術工科大学の学生13名（教員を含めた全参加者数：37名）は、神戸で11日間にわたり、参加企業様とのワークショップや、ゲストスピーカーによる講演、グループワーク、ワークショップに基づいた起業アイデアの構築等、起業家育成に関わる研修を受講しました。当日は、起業家研修を受けた学生が、起業家精神の醸成やスタートアップ・エコシステムについて研修した成果を披露しました。

　発表はグループごとに新規事業の趣旨、競合他社の分析、スタートアップの方法についてプレゼンテーションし、その後、参加者からの質問にも的確に返答し、研修の成果を存分に発揮していました。各アワードの表彰後、学長から参加学生ひとりひとりに修了証書が授与されました。

　参加した学生からは「言葉の壁を感じる中で、工夫してコミュニケーションを図った。バックグラウンドも違うため、物事の考え方も違う。この経験をいかし、今後は色んな視点から物事を見るようにしたい。」とのコメントがありました。

　学生は、マーケットにどういう会社が存在しているかをしっかりとリサーチし、どのようにマーケットで競い合うかを分析し、自信に満ち溢れている姿が印象的でした。色々な文化背景をもった学生が、11日間で協力してやり遂げたことは、忘れることのない記憶となり、成果を得られたことでしょう。今回の経験が大きな刺激となり、今後の学修活動につながり、学生達がより成長していくことを期待しています。今後は、オーストラリアのウエスタン･シドニー大学で11日間にわたり起業家研修を受ける予定です。

本プロジェクトの目的

日本における起業活動は低調であり、ベンチャー支援の取り組みはあるものの、日本経済の活性化に大きく寄与しているとは言えない状況にあります。それにはいくつかの要因がありますが、そのうちの一つに、起業家を志す人材の薄さがあげられます。そこで本事業では、起業家マインドをもつ国際人の育成に重点を置き、将来起業する学生や起業的な精神をもって組織で活躍する学生を輩出し、社会の活性化に寄与して参りたいと考えています。

プログラムの参加大学

なお、当プログラムの開催に際しては、以下の企業・事業所、団体の皆さまにご支援・ご協力をいただきました。 皆さまに深く感謝申し上げるとともに、引き続きのご理解・ご支援をお願い申し上げます。

本プログラムの参加企業及び協力機関（順不同）

神戸市、Innovation Dojo Japan合同会社、アストラゼネカ株式会社、TOA株式会社、一般社団法人ナレッジキャピタル、ACALL株式会社、エム・シーシー食品株式会社、アンカー神戸

※2023年7月時点