セーフティマネジメント教育推進室
兵庫県への「トルコ地震被災地学生との交流プログラム」報告会実施
兵庫県による「トルコ地震復旧・復興応援プロジェクト」を活用し実施した「トルコ地震被災地学生との交流プログラム」の報告会を、4月22日(月)兵庫県災害対策センターにて兵庫県防災監をはじめとした兵庫県関係者に向けて実施しました。
日本とトルコは幾多の大災害発生時においては互いに助けあいや支えあいなど、長い友好の歴史を有しています。このトルコにおいて、2023年2月に死者5万人を超える大地震が発生しました。本学をはじめとする阪神・淡路大震災の被災地である兵庫県下の大学に通う学生たちは、トルコでの地震発生直後から具体的な被災地支援活動として街頭での募金活動を複数回にわたり実施しました。募金活動によって集められた義援金は全額、兵庫県から土日基金を通じて被災したトルコ人大学生への奨学金として手渡されました。
募金活動をはじめとする被災地支援活動に参加をした本学の学生7名が兵庫県の「トルコ地震復旧・復興応援プロジェクト」を活用し、2024年3月にトルコへ渡航。義援金により学びが継続できたトルコ人大学生(アンカラの中東工科大学)との交流プログラムとして被災地小学生向けの防災教育教材を作成し、実際に作成した教材を被災地の学校教員へ提供しました。また、教材の提供だけでなく、子どもたちの心のケアを目的とした文化交流イベントを小学校・中学校・高校で実施しました。
報告会では交流プログラムに参加をした学生から現地での活動内容についての報告があった後、「自分達との交流を通して防災・減災への取り組みについて興味を持ってもらえていると感じる場面があったことが大変嬉しかった。トルコで学び感じた経験を活かし、防災・減災への取り組みを多くの人に広めていける活動を続けていきたい。」と今後の思いなどが伝えられました。
学生達の報告を受け、遠隔システムで参加してくださっていた土日基金副理事長のエミン・オズダマル様から「トルコ被災地のために募金活動を行ってくれたことに加え、実際に被災地の子どもたちへの心のケアに携わってくれたことに大変感謝している。」というコメントをいただきました。
最後に兵庫県の池田頼昭防災監から学生達に向けて「将来を担う若い人材の皆さんに多くの経験を積んでもらえたのは、阪神・淡路大震災をはじめとする震災の経験や教訓を次の世代に繋いでいく上でも大変貴重かつ価値のある活動だったと思う。今回の活動から得た経験を活かし、震災を自分事だと捉え、防災の知識と意識を深め高めていってもらいたい」と述べられ報告会は終了いたしました。
今回の交流プログラムで得た学びや繋がりが、学生たちのこれからの成長に結びつくことを期待します。
【トルコ地震復旧・復興応援プロジェクト 行程】
期間:2024年2月28日~3月10日
実施日 | 実施内容 |
2月28日(水) | 伊丹発(羽田、イスタンブール経由) |
2月29日(木) 3月 1日(金) |
アンカラ着、連携先訪問(中東工科大学、AFAD) 連携先訪問(JICA、土日基金) |
3月1~3日 |
・トルコ地震についての情報収集(背景、被害、教訓、復興状況など) ・被災地出身困窮大学生(中東工科大学)と協働で被災地小学生向け防災教育教材作成 等 |
3月4日(月) |
アンカラからカフラマンマラシュへ移動 |
3月5~7日 |
・被災地調査(カフラマンマラシュ、アディアヤマン) ・被災地の学校教員に防災教育教材を提供 ・被災地の小学生等と文化交流等を実施 |
3月8日(金) | ブルサ防災教育センター訪問 |
3月9日(土) | イスタンブール文化財防災調査 |
3月10日(日) |
イスタンブール発(関西国際空港着) |
※ 「トルコ地震被災地学生との交流プログラム」は、ふるさとひょうご寄附金による「トルコ地震復旧・復興応援プロジェクト」として実施いたしました。