社会連携センター

202406.17
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「日本文化論」 特別講義「文楽」 を開催

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6月1日(土)、尼崎キャンパスにて人間国宝(重要無形文化財保持者)である桐竹勘十郎氏をお招きし、2024年度公開講座「日本文化論」の特別講義「文楽」が開催されました。

本学の「日本文化論」では、文学作品と伝統芸能を通じて日本文化にアプローチし、時代を超えて感動を与える「普遍性」について考察するもので、昨年度に引き続き、伝統芸能の重鎮による特別講義が実現しました。

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特別講義は濱名篤学長の挨拶から始まり、前回の講演の振り返りを交えながら進行しました。桐竹勘十郎氏は、「文楽」が江戸時代に大阪で生まれたことや尼崎市との縁、そして文楽の発展の歴史について詳しく解説し、その魅力と奥深さを余すところなく伝えてくださいました。

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また、人形浄瑠璃特有の三人で一体の人形を操作する操演技術についても、登場人物の性格や感情をどのように表現するか、太夫と三味線が奏でる義太夫節に合わせた人形操作のコツや工夫など、普段は見ることのできない舞台裏の技術を実演を交えて紹介していただきました。

最後には桐竹勘十郎氏自身の操演技術を披露していただき、初めて文楽に触れる学生や来場者にも、その独特の世界観や表現力を理解しやすい形で伝えることができました。来場者アンケートからは、人形浄瑠璃の奥深さを初めて知り、人形それぞれの個性や観客を引き込む要素が豊富であることを理解したという意見が多く寄せられました。また、このような機会がなければ文楽に触れることはなかったとの声も多く聞かれました。勘十郎氏の講義は、多くの来場者にとって文楽に対する理解を深め、新たな興味を持つきっかけとなったことが伺えます。

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今後も本学は、地域に根ざした国際性豊かな大学として、幅広い年齢層が参加できる伝統芸能や文化の講座を積極的に開催し、日本の伝統文化を紹介しながら地域の文化交流を促進していく予定です。今回の講演会の開催にあたり、惜しみないご協力をいただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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