国際交流・海外プログラム

2025.12.05 国際交流・海外プログラム

交換留学/グローバル・リサーチ:プログラム参加者の声(マレーシア/ウタラ・マレーシア大学(約5ヶ月))

留学先:ウタラ・マレーシア大学/Universiti Utara Malaysia(マレーシア)
期間2024930日〜202531日(約5ヶ月)
専攻/学年:国際コミュニケーション学部 英語コミュニケーション学科 3年 Y.Mさん

留学を志望した理由(Before

 もともと教育学部にいた頃から「もっと英語力を高めたい」と考えており、グローバル・リサーチのプログラムの存在を知ったことが転学部と留学を決めたきっかけです。ウタラ・マレーシア大学を選んだのは、出願までの時間に余裕があり挑戦しやすい環境だったことも理由の一つです。また、多民族国家であるマレーシアがどのように共生社会を実現しているのかを実際に見てみたいという興味もありました。

現地で特に印象に残っていること・取り組んだこと(Action

 出発前は留学先大学のYouTube動画で学生たちが楽しそうにキャンパスライフを送る様子を見ていました。実際に着いてみると、大学も寮も日本より設備が古く、田舎ならではの不便さもあり最初は戸惑いました。授業では先生や学生が時間通りに来ないことも多く、文化の違いに驚く場面が多かったです。しかし、徐々に「これがウタラ・マレーシア大学のスタイルなのだ」と理解し、金曜日と土曜日が週末でムスリム文化に配慮された大学の仕組みも興味深く感じました。

 授業ではマレー語、文化科目、英語コミュニケーション、異文化ビジネスなどを履修し、専攻と照らし合わせながら先生に科目選びをサポートしてもらいました。クラスでは笑顔で積極的に発言するよう心がけたところ、現地の学生が自然と声をかけてくれるようになり、一気に環境に馴染めました。中国からの留学生とも交流し、異文化間でのコミュニケーションの取り方を体感的に学ぶ機会にも恵まれました。

 「スモールグループコミュニケーションのための英語」という講義では、英語でのグループプレゼンテーションのために膨大な量の英文原稿を暗記しなければならず、グループのリーダーの学生からのプレッシャーもあり泣いてしまった時もありました。しかし自分の限界をぶち破りたいという気持ちで何度も何度も音読しながら寝る前も何度も暗唱しながら死ぬ気で覚えました。そしてグループプレゼンテーションが終わった後、先生から「君たちのグループの発表が一番良かった」と言われて自分の限界を突破し目標を達成することの大事さを学びました。またグループのリーダーとも固い握手をかわし、絆が深まりました。関西国際大学では学生の習熟度に合わせた課題が求められることが多いですが、留学先の大学ではより主体性や柔軟な対応力が求められる場面があり、そのような環境に身を置けたことは私にとって大変貴重な経験となりました。

留学の成果・変化(After

 留学生活を通して、語学力だけでなく「柔軟性」が身についたと感じました。日本とは異なる講義スタイルや生活環境の中で、自分が文化に合わせていく姿勢の大切さを強く実感しました。英語で積極的に発言することに最初は躊躇がありましたが、勇気を出して行動するほど周囲とのつながりが広がり、英語を使うことへの抵抗も自然となくなっていきました。

 また、留学前はどこかで日本の文化が優れていると思い込み、マレーシア人を過小評価してしまっていた自分に気づきました。しかし、彼らはとても他者に優しく、思いやりのある人が多く、その人間性に学ぶことも多かったです。多民族社会の中で互いを尊重しながら共生する姿を間近に見たことは、自分の価値観に大きな変化をもたらした経験でした。

留学を考えている学生へのメッセージ

 留学してすぐの頃は環境の違いに苦労し、日本に帰りたくなることもあるかもしれません。しかし、少しずつ「自分は日本人としてではなく、この国の一人として生活してみよう」という気持ちで文化に適応することが大切です。異文化理解とは、実際に現地で生活し、試行錯誤する中で初めて実感できるものだと思います。しんどい時間も必ず成長につながるので、ぜひ勇気を持って挑戦してみてください。

画像3.png
画像2.png
画像1.png

この記事をシェアする

  • LINE
  • Facebook
  • X

ニュース一覧に戻る

PAGE TOP